外務省・新着情報

令和6年4月5日

 3月19日~27日、沖縄の高校生・大学生22名が2023年度「アメリカで沖縄の未来を考える」(TOFU: Think of Okinawa’s Future in the United States)プログラムに参加したところ、参加者の東京・ワシントンDC・ニューヨークでの活動の概要は以下のとおり。

東京

1 ジョン・ナイリン在日米国大使館公使、ジョージ・ラウル在日米軍副司令官、宮本新吾外務省北米局参事官との懇談

ジョン・ナイリン在日米国大使館公使、ジョージ・ラウル在日米軍副司令官、宮本新吾外務省北米局参事官との集合写真

 3月19日、2023年度TOFUプログラム参加者一行は、ジョン・ナイリン在日米国大使館公使、ジョージ・ラウル在日米軍副司令官、宮本新吾外務省北米局参事官と懇談した。ナイリン公使は沖縄県の皆様ひとりひとりからの日米関係に対するこれまでの支援に改めて謝意を述べ、米国派遣を通じて様々なことを経験してきてほしいと参加者を激励した。ラウル副司令官は過去2,30年間で日米関係はより緊密になってきており、国際社会の中でも日米同盟が果たす役割は重要になってきている、米国で様々なことを学び、考える機会としてほしい旨述べた。宮本参事官は、今回の派遣を通じ、参加者が日米関係について理解を深め、その学びを広めていくことを期待する旨述べた。

2 穂坂泰外務大臣政務官表敬

穂坂泰外務大臣政務官との集合写真

 3月19日、一行は外務省を訪問し、穂坂泰外務大臣政務官を表敬した。穂坂政務官は、参加者に対し、米国で日米同盟のありのままの姿を見てきてほしい、参加者が将来的に国際社会で活躍し、沖縄の国際化を力強く進めていくことを願っている旨述べた。参加者との間で、積極的な意見交換が行われた。

3 林芳正官房長官表敬

林官房長官との集合写真 (写真提供:内閣広報室)
林官房長官表敬 (写真提供:内閣広報室)

 3月19日、一行は官邸を訪問し、林芳正官房長官を表敬した。林官房長官は、米国で様々な方と意見交換する中で、沖縄の未来を考える機会にしてほしい、今回の経験を踏まえ、自分の将来を考えるきっかけにしてほしい旨述べ、参加者を激励した。

ワシントンDC

1 在米日本国大使館訪問

山田大使との集合写真
大使館職員との集合写真

 3月20日、一行は在米日本国大使館を訪問し、若手大使館員との意見交換等を行った。参加者から多くの質問があり、活発な意見交換が行われた。また、21日には山田重夫駐米国日本国大使を表敬した。山田大使は、外交における人と人との交流・信頼関係の重要性、日米が対等なパートナーとして国際社会でリーダーシップを発揮していること等について述べた上で、参加者からの質問を受け、外交官として大事にしていること、国内の意見をまとめ上げ外交を行うこと等について説明した。

2 国防省訪問

ジェシカ・コックス筆頭部長代行との集合写真

 3月21日、一行は、国防省を訪問し、ジェシカ・コックス筆頭部長代行(東アジア担当)を表敬した。コックス部長代行からは、厳しさを増す安全保障環境における日米同盟の重要性、さらに日米同盟が日米関係のみならず、地域、そして国際社会において果たす役割、組織における多様性の重要性等について説明があった。参加者からは、米軍施設・区域が沖縄に集中していることの意味や核抑止等について質問があり、充実した意見交換が行われた。

3 現地学生との交流

現地学生との集合写真
大使館職員による講義

 3月21日、一行は、コロンビアハイツ・エデュケーショナル高等学校にて日本語を勉強する現地の学生と交流を行った。
 参加者から現地学生に対して、沖縄の文化等を紹介するプレゼンテーションを行った。また、日米の学生共に在米国日本国大使館職員による外交に係る講義を受け、日本語、英語双方を使いながら、互いの考えについて意見交換を行った。

4 米国議会訪問

ジル・トクダ米下院議員との集合写真
メイジー・ヒロノ米上院議員事務所補佐官との意見交換

 3月22日、一行は米国議会を訪問し、ジル・トクダ米下院議員を表敬した。同議員からは、女性として政治の第一線で活躍する苦労と意義、自身の独自の視点を踏まえて米国議会の議論に多様性を持たせることの重要性等について説明があり、参加者からも関連した数多くの質問があった。また、参加者はメイジー・ヒロノ米上院議員事務所補佐官との意見交換を行い、同補佐官からは今回の派遣プログラムのような交流によって日米間の相互理解が深まるとして、充実したプログラムとなるよう激励の言葉があった。さらに、参加者は米議会スタッフの案内で、米議会議事堂ツアーを行った。

5 戦略国際問題研究所(CSIS)訪問

ニコラス・セーチェイニー上級フェローとの集合写真

 3月22日、一行はCSISを訪問し、ニコラス・セーチェイニー上級フェローと意見交換を行った。同フェローからは、最近の日本を取り巻く地域の安全保障情勢、それらが沖縄の米軍基地問題に与える影響、抑止力の維持と沖縄の負担軽減をいかに同時に追求していくか等について説明があり、二国間の相互理解・信頼関係醸成のために、参加者のように米国を訪れ、米国関係者と率直に意見交換を行うことが重要である旨強調した。参加者からは多くの質問があり、活発な意見交換が行われた。

6 国務省訪問

カミラ・ドーソン国務次官補代理との集合写真
ワークショップの様子

 3月22日、一行は国務省を訪問し、カミラ・ドーソン国務次官補代理を表敬した。ドーソン次官補代理からは、人と人とのつながりこそ、緊密な日米関係の基礎であり、今回の派遣によって日米双方にとって相互理解の機会が生まれるため、勇気を出して参加者がTOFUプログラムに参加したことは素晴らしい旨述べた。その後、参加者は、国務省・日本デスクが用意した日米関係・外交問題に関するワークショップを行い、国際社会において直面する課題に対して、日米両国がどのように協力して対応しているのかについて学ぶ機会を得た。

7 ジョージタウン大学訪問

ジョージタウン大学学生との集合写真
キャンパスツアーの様子

 3月23日、一行は、ジョージタウン大学を訪問し、同大学院の学生による案内のもと、同大学のキャンパスツアーを行った。プログラムでは、カケハシ・プロジェクトで訪日した米側学生との交流を行い、日米交流の活発さを実感する機会になったと共に、ジョージタウン大学の教授及び学生から、参加者に対して、留学や国際交流を今後の選択肢として考えてほしいとの激励があった。

ニューヨーク

1 日系人コミュニティ関係者及び在ニューヨーク総領事表敬

森美樹夫総領事大使、佐藤貢司ニューヨーク日系人会会長及びフレッド・カタヤマ米日カウンシル副会長表敬
集合写真

 3月25日、一行は、在ニューヨーク総領事公邸を訪問し、森美樹夫総領事大使、佐藤貢司ニューヨーク日系人会会長及びフレッド・カタヤマ米日カウンシル副会長を表敬した。佐藤会長及びカタヤマ副会長は、これまでの日系人の米国での歴史について触れた上で、先人の絶え間ない努力により現在の緊密な日米関係が形作られている旨述べ、参加者に対し、国際的な人材に育ってほしい、リスクを恐れず新しいことに挑戦してほしいと激励した。

2 国連で活躍する邦人職員・国際連合日本政府代表部表敬

中満泉・国連事務次長・軍縮担当上級代表との集合写真
山﨑大使との集合写真

 3月25日、一行は国際連合日本政府代表部を訪問し、中満泉・国連事務次長・軍縮担当上級代表を表敬した。中満次長からは、安全保障環境が厳しくなる中、国連が世界の平和のために果たしている役割や機能、今後国連として取り組んでいこうとしていること等について説明があった。またその後、国連代表部の山﨑和之大使への表敬を行い、山﨑大使からは国連での仕事内容や、日本による世界の平和を実現するための様々な取組等について説明があった。参加者からは、平和や沖縄の基地問題等について質問があり、活発な意見交換が行われた。

3 国連ツアー

国連安保理議場での写真

 3月25日、一行は、国連ツアーに参加した。同ツアーでは国連の様々な組織についての説明を受け、安全保障理事会、経済社会理事会及び国連総会議場を視察した。またSDGsのコンセプト、軍縮・不拡散等、国際社会として達成しなければならない課題についても説明を受けた。


発信元サイトへ