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令和6年4月5日

 4月3日から5日まで、辻󠄀清人外務副大臣は、ベルギー王国ブリュッセルにて開催されたNATO外相会合に出席するとともに、各国・機関要人と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1 NATO外相会合への出席

NATO外相会合NATOパートナー・セッションに出席した辻外務副大臣
ストルテンベルグNATO事務総長らとともに写真撮影を行う辻外務副大臣
  1. 4日、辻󠄀副大臣は、NATO外相会合におけるNATOパートナー・セッションに出席しました。同セッションには、NATO加盟国32か国、ストルテンベルグNATO事務総長及び招待を受けたパートナー(日本、豪州、韓国、ニュージーランド及びEU)の外相等が出席し、ウクライナや東アジアの情勢を含む国際的な安全保障環境やNATOとパートナー間の協力等について議論が行われました。
  2. 辻󠄀副大臣は、スピーチにおいて概要以下のとおり述べました。
    ・日本は、スウェーデンがNATOに加盟したことを支持し、新たなメンバーを加えたNATOとの間で協力を強化していく。
    ・欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障は不可分であり、今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない。ロシアによるウクライナ侵略を含め、力による一方的な現状変更の試みを許さないことを一致して国際社会に示していく必要がある。
    ・日本は、本年2月に東京で日・ウクライナ経済復興推進会議を開催し、官民が連携してウクライナを復興面でも支援していくことを強く示した。また、ウクライナに対無人航空機検知システム等を供与すべく、NATOのCAP信託基金に拠出を行っている。ロシアに対する厳しい制裁と強力なウクライナ支援を継続していく。
    ・インド太平洋情勢に関し、東シナ海及び南シナ海における力による一方的な現状変更の試みや北朝鮮による核・ミサイル活動の進展等の脅威に直面する中、日本は、今後も「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた努力を続けていく考えであり、NATOと緊密に連携していく。
    ・日NATO協力間では、国別適合パートナーシップ計画(ITPP)に基づき具体的な協力が進展しており、このような協力の進展により、欧州・大西洋の同志国のインド太平洋への関与が一層強まることを期待している。

2 今次会合の機会に、副大臣は、以下の関係者とバイ会談等を行いました。

(1) ベルギー

 同4日、辻󠄀副大臣は、テオドラ・ゲンティス・ベルギー連邦政府外務・対外貿易・開発協力省事務次官(Ms. Theodora Gentzis, President of the Board of Directors,Federal Public Service, Foreign Affairs, Foreign Trade and Development Cooperation of the Kingdom of Belgium)と会談し、二国間関係や地域情勢について意見交換を行うとともに、幅広い分野で協力を深化させていくことで一致しました。

ゲンティス・ベルギー外務次官と握手する辻外務副大臣
(2)ミルチャ・ジョアナ北大西洋条約機構(NATO)事務次長

 同4日、辻󠄀副大臣は、ミルチャ・ジョアナ北大西洋条約機構(NATO)事務次長(H.E. Mr. Mircea Geoana, NATO Deputy Secretary General)と会談し、ロシアのウクライナ侵略への対応を含め日・NATO間で協力を強化していく必要性を確認しました。

ジョアーナNATO事務次長と会談する辻外務副大臣

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