環境省・新着情報
令和6年度のベストナッジ賞コンテストについて
2.平成30年度より、環境省及びBESTは、行動経済学会との連携により、「ベストナッジ賞」コンテストを実施し、幅広い分野の社会・行政の課題の解決に向けて、ナッジ等の行動科学の理論・知見を活用して行動変容を促進し、効果を測定した実績のある取組を募集し、表彰(環境大臣賞)しました。令和4年度のコンテストにおいて高等学校生が受賞したことを踏まえ、令和5年度より高等学校部門を新設して従来の一般部門とともに実施をしています。
3.この度、令和6年度も引き続きコンテストを実施することとし、募集とお問合せの受付(内容面の相談を含む)を開始しますので、お知らせします。
■応募対象(一般部門及び高等学校部門共通)
(1) ナッジ等の行動科学の理論・知見を活用して行動変容を促進するものであること。
(2) 社会や行政、学校その他コミュニティの課題の解決に向けたものであること(分野は環境・エネルギーに限らない)。
(3) 実社会で実際に実施した実績のあること(アイデア段階は対象外)。
(4) 効果を何らかの方法により測定したもの。
■応募資格
上記の応募対象の取組を実施した主体(個人や教育・研究機関、医療機関、NPO・NGO、行政機関、各種法人、民間企業等の別は問わないが、応募する取組において中心的な役割を担った者に限る)
(2) 高等学校部門
上記の応募対象の取組を実施した学生本人とし、応募時点で、取組を実施した際の高等学校に在籍している生徒であること(高等専門学校、定時制高校等の生徒は3年生までとする。個人による応募・チームによる応募の両方を受け付けるが、チームの場合は全員が応募資格を満たすこと)。また、在籍する高等学校の教員の連絡先を記入できることが必要。
■応募期間
※ 応募の状況等によって期間の延長があり得ますが、その場合には本ページにおいて連絡します(延長の有無に関わらず、令和6年6月5日(水)正午で一度締め切ります)。
■選考・決定
■応募様式
■応募書類提出先・問合せ先
○ 提出先
日本版ナッジ・ユニットBEST事務局 宛
電子メール: chikyu-suishin@env.go.jp
受付期間:令和6年4月5日(金)から同年6月5日(水)正午まで
備考: 電子メールの件名は「ベストナッジ賞 応募書類提出(応募者名)」としてください。ファイルのサイズは5MBまでとしてください。受付期間を過ぎた場合、必要事項に記載漏れ等の不備がある場合には受け付けられませんので御注意ください。また、受領確認の連絡はいたしませんので御容赦ください。
○ 問合せ先
環境省地球環境局地球温暖化対策課脱炭素ライフスタイル推進室 宛て
電子メール: chikyu-suishin@env.go.jp
受付期間:令和6年4月5日(金)から同年5月29日(水)正午まで
備考: 電子メールの件名は「ベストナッジ賞 問合せ」としてください。今年度は募集期間中であっても内容面を含む個別の相談を受け付けます。公平性等の観点から、受付期間を過ぎた場合には対応できませんので御注意ください。また、公平を期すため、回答は原則受付順にいたしますので、お待ちください。
■その他注意事項
(参考1)過年度において実施した「ベストナッジ賞」コンテストについて
● 令和5年度ベストナッジ賞(一般部門)
○ 代表者:法務省・総務省
・ プロジェクト:刑務所における受刑者の就労支援希望の申し出促進策
・ 実施フィールド:刑事施設
・ 取組概要: 当事者や支援者等へのヒアリングを通じて、就労支援が周知されてから受刑者が就労支援を受けるまでのボトルネックを整理した上で、就労支援を受けることを促すチラシの効果を検証した。
https://www.env.go.jp/content/000187767.pdf(応募資料)
https://www.env.go.jp/content/000187768.pdf(ポスター発表資料)
https://www.env.go.jp/content/000187769.pdf(発表資料)
● 令和5年度ベストナッジ賞(高等学校部門)
○ 代表者:大阪府立泉北高等学校
・ プロジェクト: ナッジを利用した泉北高校のペットボトルの分別状況の改善
・ 実施フィールド:大阪府立泉北高等学校
・ 取組概要: 学校のペットボトル専用回収箱における分別回収(ラベルやキャップを分ける、ペットボトル以外のものを捨てない)について、2種類のナッジ介入策を考案した上で、それらの組合せによる介入をクラス毎に分けて実施し、分別に対する意識や行動の変化について効果を検証した。
https://www.env.go.jp/content/000170129.pdf(応募資料)
https://www.env.go.jp/content/000170130.pdf(発表資料)
https://www.env.go.jp/content/000170133.pdf(補足資料)
● 令和4年度ベストナッジ賞
○ 代表者:(株)NTT データ経営研究所
・ プロジェクト:タクシー駐停車マナー改善ナッジ
・ 実施フィールド:京都府京都市
・ 取組概要: タクシーの違法な客待ち駐停車が頻発する交差点において、ナッジを用いた看板を設置し、違法停車時間について効果を検証した。
https://www.env.go.jp/content/000103268.pdf
○ 代表者:三菱電機(株)
・ プロジェクト:歩きスマホを防止するナッジ
・ 実施フィールド:滋賀県彦根市
・ 取組概要: デジタルサイネージを用いて「歩きスマホ者」と「非歩きスマホ者」で異なる内容の映像を提示することにより、通行者の歩きスマホの状況に変化があったか検証した。
https://www.env.go.jp/content/000103269.pdf
○ 代表者:NECソリューションイノベータ(株)
・ プロジェクト:可燃ごみ処理費の開示による資源循環促進
・ 実施フィールド:宮城県南三陸町
・ 取組概要: 可燃ごみ袋を販売している事業者の協力の下、ポスターを作成して可燃ごみ処理費を損失として住民に開示することにより分別行動を促すことができるか検証した。
https://www.env.go.jp/content/000103270.pdf
○ 代表者:広島大学附属高等学校
・ プロジェクト:駐輪場の自転車の並びの改善へのナッジの活用
・ 実施フィールド:広島大学附属高等学校
・ 取組概要: 学校の駐輪場において、適当に止められた自転車によって所定のスペースに他の自転車を止めることができない課題に対して、4種類のナッジを設計し、自転車の整列の改善度合いについて効果を検証した。
https://www.env.go.jp/content/000103271.pdf
● 令和3年度ベストナッジ賞
○ 代表者:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)
・ プロジェクト:固定資産税の口座振替勧奨ナッジ
・ 実施フィールド:神奈川県横浜市戸塚区
・ 取組概要: 固定資産税を納付書で都度納付する場合、納付書の紛失や納期限の失念等により納期内納付されない課題に対して、口座振替納付案内にナッジをちりばめたチラシを同封し、口座振替の申込率が高まるかどうかを効果検証した。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/renrakukai26/mat_01.pdf
○ 代表者:つくばナッジ勉強会
・ プロジェクト: 避難行動要支援者の同意書の返送率の向上~封筒メッセージの効果検証~
・ 実施フィールド:茨城県つくば市
・ 取組概要: 避難行動要支援者の同意書の返送率を向上させることを目的に通知の封筒に関心・興味を引く可能性のあるナッジを組み込んだメッセージを印字し、封筒メッセージの効果を測定した。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/renrakukai26_1/mat_02.pdf
● 令和元年度ベストナッジ賞
○ 代表者:NEC ソリューションイノベータ(株)
・ プロジェクト:感謝フィードバックによる資源循環促進
・ 実施フィールド:宮城県南三陸町
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/renrakukai13/mat_01-1.pdf
○ 代表者:中部管区警察局岐阜県情報通信部、関東管区警察局静岡県情報通信部
・ プロジェクト:オプトアウト方式による休暇取得の促進
・ 実施フィールド:代表者の所属機関
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/renrakukai13/mat_01-2.pdf
● 平成30年度ベストナッジ賞
○ 代表者:(株)キャンサースキャン
・ プロジェクト:大腸がん検診受診行動促進プロジェクト
・ 実施フィールド:東京都八王子市
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/renrakukai05/mat04_2.pdf
○ 代表者:京都府宇治市
・ プロジェクト:犬のフン害撲滅パトロール「イエローチョーク作戦」
・ 実施フィールド:京都府宇治市
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/renrakukai02/mat03_3.pdf
(参考2)日本版ナッジ・ユニットBESTについて
日本版ナッジ・ユニットBEST(Behavioral Sciences Team)は、関係府省庁や地方公共団体、産業界や有識者等から成る産学政官民連携のオールジャパンの取組です(事務局:環境省)。ナッジ(英語nudge:そっと後押しする)やブースト(英語boost:ぐっと後押しする)を始めとする行動科学の知見(行動インサイト)に基づく取組が政策として、また、民間に早期に社会実装され、自立的に普及することを目的に、環境省のイニシアチブの下、2017年4月に発足しました。その後、同年10月のノーベル経済学賞の受賞分野が行動経済学であったことの後押しもあり、取組が深化し、連携体制が次第に強化されています。どのような取組も、地域に根付くものとするためには、関係するあらゆるステークホルダーを巻き込んでいくことが必要不可欠です。このため、行政内に限った取組ではなく、参加者が同じ立場で自由に議論のできるオールジャパンの実施体制としています。
○ 日本版ナッジ・ユニットBEST のウェブサイト(会議資料、報道発表等)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge.html
○ 平成29・30年度年次報告書(日本版ナッジ・ユニットBEST活動報告書)
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/report1.pdf
○ 報告書「ナッジとEBPM~環境省ナッジ事業を題材とした実践から好循環へ~
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/EBPM.pdf
○ ナッジ等の行動インサイトの活用に関わる倫理チェックリスト ①調査・研究編
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/checklist_study.pdf
○ ナッジ等の行動インサイトの活用に関わる倫理チェックリスト ②社会実装編
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/checklist_deploy.pdf
○ 我が国におけるナッジ・ブースト等の行動インサイトの活用の広がりについて
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/nudge/hirogari.pdf
連絡先
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8341
- 室長
- 島田 智寛
- 室長補佐
- 池本 忠弘