外務省・新着情報

令和6年4月8日
第16回メキシコ全国日系人大会に出席する柘植外務副大臣
ジャパン・エキスポ参加者と懇談する柘植外務副大臣
ジャパン・エキスポに出席する柘植外務副大臣

 4月5日及び6日、メキシコ合衆国を訪問した柘植芳文外務副大臣は、ヌエボ・レオン州モンテレイにおいて開催された第16回メキシコ全国日系人大会(CONANI)及びジャパン・エキスポ(Expo Japón)に出席したところ、概要は以下のとおりです。

第16回メキシコ全国日系人大会(CONANI)夕食会出席

 5日、柘植副大臣は、第16回全国日系人大会(CONANI)に出席しました。

  1. 柘植副大臣は、夕食会に出席して挨拶を行い、その中で、1897年の榎本殖民団を契機として広がったメキシコの日系社会が、多くの苦労の上に成功を築いた努力に敬意を表明するとともに、日系社会の世代交代が進む中で、メキシコにおいては各地の日系団体が多様な取組を進めている点に言及しつつ、若手や女性の参加促進、非日系の知日家・親日家を含む「拡大日系社会」の強化・拡大、中南米各国の日系社会間の連携強化等を謳うモンテレイ宣言が、メキシコにおける日系社会の更なる発展につながることへの期待を表明しました。
  2. その上で、柘植副大臣は、日本政府として、引き続き、若い世代を含む日系社会との絆の強化のために、日系社会の助言も得ながら、各種の取組を進めていく考えであることを強調しました。
  3. さらに、柘植副大臣は、これまで何度かメキシコを訪問するチャンスはあったものの、実現できず、今回、初めてメキシコを訪問することがかなったが、日系社会の活動や歴史を知り感銘を受けるとともに、日系社会の活動が日本とメキシコの信頼関係の構築に大きく貢献していることを再確認した旨述べ、日系社会の活動への心からの謝意を表明しました。
  4. 本夕食会において、柘植副大臣は、メキシコ国内の各地から集まった日系の方々や日本企業関係者と交流を深め、共に和やかな時間を過ごしました。

ジャパン・エキスポ(Expo Japón)視察・開会式出席

 6日、柘植副大臣は、ジャパン・エキスポ(Expo Japón)に出席しました。

  1. 柘植副大臣は、開会式において挨拶を行い、その中で、経済発展の著しいヌエボ・レオン州の州都モンテレイにおいて、過去最大の日本祭りが開催されることに祝意を表明するとともに、127年の歴史の中で、メキシコ社会の信頼を勝ち取り、日本とメキシコの間の友好関係の重要な礎となっている日系社会の活動に心から敬意を表する旨述べました。
  2. 加えて、柘植副大臣は、日系・非日系を問わず、沢山の若者が、和食や伝統文化から漫画やアニメに至るまで、幅広い日本文化の発信の担い手となっている様子を見て、今後の活動への期待を新たにするとともに、日系社会と同様に、ジャパン・エキスポの参加者も、日本とメキシコの相互理解に重要な役割を果たしている仲間である旨強調しました。
  3. 開会式に先立ち、柘植副大臣は、ジャパン・エキスポの会場内において、メキシコ各地の日系人協会や多くの日系企業、政府関係機関が出展した、日本の伝統文化、和食・日本酒、観光の促進、日系企業の活動等に関するブースを視察し、出展者との間で交流を深めました。
  4. また、柘植副大臣は、開会式に出席したガルシア・ヌエボ・レオン州知事、ロチャ・モンテレイ市長代行との間で短時間の懇談を行いました。三者は、日系企業が雇用の創出や人材育成を通じて、ヌエボ・レオン州やモンテレイ市の発展に大きく貢献していることに触れつつ、今後とも日系企業や日系社会との絆を共に強化していくことを確認しました。
(参考)メキシコ全国日系人大会(CONANI)概要

 日墨協会とメキシコ各地に所在する地方日墨協会の共催により隔年で開催。各地方の日系人団体の持ち回りで開催しており、次回第16回大会は、2024年4月4日~7日にヌエボ・レオン州のモンテレイにおいて、東北部日墨協会とメキシコシティ所在の日墨協会が開催予定。
 CONANIにおいては、将来の日系社会像や日系人のルーツ等を議論するための様々なセッションを開催予定。近年では、将来の日系社会像等を議論する全国日系人大会(CONANI)と同時に、メキシコ国内の日系人社会の代表等が集まる機会を活用して、近隣会場や同会場において日本祭りともいうべきジャパン・エキスポ(Expo Japón)を開催し、日本文化や日本食紹介行事も実施している。


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