外務省・新着情報

冒頭発言

大臣の米国訪問

【上川外務大臣】私(上川大臣)から1件あります。
 4月9日から4月13日まで、私(上川大臣)は、米国ワシントンD.C.を御訪問いたします。
 今回の訪問では、国賓待遇で米国を公式訪問中の岸田総理に同行し、4月10日に行われる日米首脳会談や公式晩餐会等に同席するほか、翌11日には岸田総理の議会演説を傍聴するとともに、日米比首脳会合等にも同席予定であります。
 また、この機会を捉えまして、日米比首脳会合のため、同じく米国を訪問するフィリピンのマナロ外務大臣との間で、日比外相会談を行います。
 日比外相会談では、特に海洋国家である両国が、自由で開かれた海洋秩序を守り、インド太平洋の平和と安定の維持に向けた取組を深めていくことを確認する考えであります。同時に、幅広い分野での二国間連携や日米比協力について議論を行い、両国の関係を一層強化させてまいります。
 私(上川大臣)からは、以上です。

岸田総理の米国公式訪問

【読売新聞 上村記者】冒頭発言に関して、1件お伺いします。今回の総理の公式訪米の意義を改めてお聞かせ願いたいのと、今回、外務大臣として、大臣も同行されるということで、今回の訪米における、大臣ご自身の役割を、どのようにお考えかお聞かせください。

【上川外務大臣】まず、「総理訪米の意義」というご質問でありますが、国際社会が複雑かつ多様な課題を抱え、また、日本をめぐる安全保障環境が厳しさを増す中にありまして、日米の固い結束、及び日米同盟の重要性は、一層高まっていると認識しております。
 今回の訪米は、日米がグローバルなパートナーであること、国際社会の様々な課題を共にリードしていく存在であること、そのためにも、日米関係が、一層盤石なものであることを確認するとともに、そのことを世界に発信する大変重要な機会になると考えております。
 今回の訪問を通じまして、日米両国の緊密な連携を一層深めるとともに、法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序を維持・強化するための、日米同盟の重要性を内外に訴え、さらに日米の幅広い関係者間における両国関係を強化する機会としていきたいと、考えているところであります。
 「私(上川大臣)の役割」ということで御質問でありますが、今申し上げたような意義、これを認識しながら、岸田総理に同行いたします。日米首脳会談に同席をする他、公式晩餐会等の様々な機会を捉えまして、ブリンケン米国務長官をはじめ、米側の閣僚とも意見交換を行い、岸田総理の米国への公式訪問を成功に導くべく、外務大臣としての役割を、しっかりと果たしてまいりたいと考えております。

日米比首脳会合

【共同通信 桂田記者】続けて訪米の関係でお伺いします。冒頭ご発言のありましたとおり、今回の岸田首相の訪米中には、初めての日米比首脳会談が予定されていますが、こちらの意義を改めてお聞かせください。また、ミニラテラルの連携の重要性について、どうお考えか教えてください。

【上川外務大臣】「日米比首脳会合の開催の意義」というご質問でございます。
 フィリピンは、我が国と同様、米国の同盟国であります。また、我が国と隣接する海洋国家として、自由で開かれたインド太平洋を実現していく上で、重要なパートナーであります。
 日米同盟を基軸としてフィリピン等の同志国と、幅広い分野で協力を深化させることが、地域の平和と繁栄を維持する上で不可欠と考えております。
 国際社会が、歴史的な転換点を迎える中、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化すべく、日米比3か国の連携を一層強化してまいりたいと考えております。
 かかる観点から、今般の岸田総理による公式訪問の機会に、日米比首脳会合が開催されることは、極めて有意義だと考えております。
 2点目の「ミニラテラルの連携の重要性」についてのご質問でございますが、日米比を始めとするこうした多国間の協力は、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化する上でも、また、インド太平洋地域の平和と安定に資するという観点から、大変重要でありまして、我が国としても積極的に推進してまいりたいと考えております。

AUKUSとの協力

【日本経済新聞 三木記者】AUKUSについてお伺いします。昨晩、米国・英国・オーストラリアの安全保障の枠組みであるAUKUSが、日本に技術協力の打診を検討していると発表しました。今回、このAUKUSに、日本が技術的な枠組みで協力をするということの検討状況と、あとは、インド太平洋に関する安全保障の枠組みで、日本が貢献していくこと、今回、検討していると伝えられたことに対する意義について、大臣のお考えをお伺いします。

【上川外務大臣】日本は、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けまして、同盟国であります米国、そして、安全保障面での協力が進む同志国であります豪州、英国との間におきまして、平素から緊密な意思疎通を行い、協力を推進してきている状況でございます。
 国際秩序の根幹が揺らぎ、また、地域の安全保障が一層厳しさを増す中、AUKUSの取組は、インド太平洋の平和と安定に資するものであり、日本は、一貫して支持しております。
 その上で、この先進能力分野に係るAUKUSの第二の柱に関する協力につきましては、今後AUKUS側において検討されることになると承知しておりますが、日本としては、AUKUSのこうした重要性も認識しつつ、防衛力の強化に資する取組を今後も進めてまいりたいと考えております。

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