柘植外務副大臣のメキシコ合衆国訪問（結果）

　3日、柘植副大臣は、ピネド・メキシコ連邦上院アジア太平洋アフリカ外交委員会委員長（Ms. Cora Cecilia Pinedo, President of the Commission of Foreign Relations Asia – Pacific – Africa）及び3名の同委員会委員と会談しました。

1. 会談では、柘植副大臣から、本年のメキシコ連邦上院設立200周年及び日本との議員間交流に尽力しているピネド委員長の旭日中綬章受章に祝意を表明しました。
2. 加えて、柘植副大臣から、日本とメキシコの良好な関係に触れ、特に、経済分野では日系企業のメキシコ進出が進んでいること、これら日系企業が雇用創出や人材育成、技術移転を通じ、メキシコの発展に大きく貢献していることを強調し、今後、幅広い分野での経済関係の強化に期待している旨述べるとともに、中長期的な投資に資する法的安定性等、ビジネス環境の整備等のための配慮を要請しました。
3. これに対し、ピネド委員長及び出席した委員からは、引き続き、日本とメキシコの間の議員間交流を更に活発化させたいとの希望が示されました。出席者は、議員の往来の機会を活用して、議員間交流を引き続き進めていくことの重要性で一致しました。

　3日、柘植副大臣は、現地日系団体である日墨協会を訪問し、先亡者慰霊碑への献花等を行うとともに、日墨協会関係者との昼食会を主催し、今後の政府と日系社会との連携の方策や第16回メキシコ全国日系人大会の成果も踏まえた今後の活動、メキシコ及び中南米における日系人ネットワークの一層の強化のための方策等につき意見交換を行いました。

　柘植副大臣は、3日にメキシコシティにおいて夕食会を主催し、4日にレオンにおいて昼食会を主催し、両都市に進出する日系企業関係者との懇談を行ったほか、4日及び5日にはグアナファト州に進出する日系企業の工場の視察を実施しました。懇談や視察において、各企業の事業の状況や事業において抱える問題等について聴取するとともに、大きく発展を遂げてきた両国の経済関係の中でも今後更に発展が見込まれる分野や、メキシコにおけるビジネス環境の更なる改善のために必要な取組などについて意見交換を行いました。

　6日、柘植副大臣は、チャパ在モンテレイ名誉領事及びその関係者並びに若手日系人との間で昼食会を主催し、同名誉領事の精力的な活動に対して謝意を述べるとともに、モンテレイが所在するヌエボ・レオン州内の経済情勢や日系人ネットワークへの若手の関与の強化等について意見交換を行ったほか、チャパ名誉領事に対し、在留邦人の安全確保の観点から、引き続き州政府等との関係構築や邦人援護等に当たって協力してほしい旨要請しました。