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令和6年4月10日
桜の苗木贈呈式に出席する岸田総理夫妻 桜の苗木寄贈式(写真提供:内閣広報室)
岸田総理夫妻と桜の苗木贈呈式出席者との記念撮影 桜の苗木寄贈式(写真提供:内閣広報室)

 現地時間4月10日午後3時(日本時間11日午前4時)から約20分間、米国・ワシントンDCを公式訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、桜の苗木贈呈式に出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、チャールズ・サムズ国立公園局長(Mr. Charles Sams, Director of National Park Service)から、112年前に日本から米国に日米友好の証として桜が贈られたことに関する記念碑の説明がありました。
  2. これに対し、岸田総理大臣は、日米の絆の更なる強化と、2026年に建国250周年を迎える米国の一層の発展を祈念し、250本の桜の寄贈を決定したこと、また今回、その先駆けとして、日本から運んできた桜の苗木を米国に寄贈する旨説明しつつ、タイダル・ベイスンの桜が日米間の固い絆の象徴として、とこしえに咲き誇ることを願う旨述べました。
  3. 同席していたバウザー・ワシントンDC市長及びキャンベル国務副長官からも、日本側からの桜の寄贈に心から感謝する旨、ワシントンDCの桜は米国が歴史上外国から受け取ったギフトの中で、ニューヨークの自由の女神と並んで最も重要なものである旨の発言がありました。
(参考)タイダル・ベイスンの桜(注:ワシントンDCのポトマック川に隣接した入り江)の桜

 1912年、尾崎行雄東京市長(当時)を始めとする日米双方の多くの関係者の尽力により、日米の平和と親善の象徴として約3,000本の桜が日本からワシントンDCに贈られた。
 日本から贈られた桜が最初に植えられたタイダル・ベイスン北岸には記念碑があり、その隣には1954年に日米和親条約調印100周年を記念して日本から贈られた石灯籠が設置されている。今回の贈呈式はその石灯籠の前で行われた。
 米国内務省公園局によれば、現在、タイダル・ベイスン周辺には約3,800本の桜が植えられている。毎年、桜の開花時期にあわせて「全米桜祭り(National Cherry Blossom Festival)」が開かれ、例年150万人以上の観光客が訪れ、日米友好親善を祝う全米最大規模の祭典となっている。


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