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令和6年4月11日
マナロ大統領と握手する上川外務大臣 (写真提供:駐日フィリピン大使)

 現地時間4月11日午前9時(日本時間11日午後10時)から約45分間、米国ワシントンDCを訪問中の上川陽子外務大臣は、エンリケ・マナロ・フィリピン共和国外務大臣(Hon. Enrique A. Manalo,Secretary for Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)との間で日比外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
  1. 上川大臣から、これまでの外相間での議論を土台として、日米比首脳会合が初開催されることを歓迎しつつ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化や地域の経済発展に向け、日比・日米比協力を重層的に強化することが極めて重要である旨述べました。
  2. これに対し、マナロ大臣から、これまでの外相間での緊密な連携を基礎として、安全保障や経済といった幅広い分野において日比及び日米比間の協力を一層発展させていきたい旨述べました。

 

  1. 二国間・日米比協力
  1. 上川大臣から、政府安全保障能力強化支援(OSA)や防衛装備移転等を通じて、二国間の安全保障・防衛協力を一層深化させるとともに、政府開発援助(ODA)による巡視船の追加供与等を通じ、海上保安能力向上に係る協力を更に強化したい旨述べました。これに対し、マナロ大臣からは、日本の支援に対する深い謝意が示されました。また、両外相は、日比部隊間協力円滑化協定(RAA)交渉の早期妥結に向けて引き続き連携していくことを確認しました。
  2. 上川大臣から、本年3月にODAによるマニラ首都圏地下鉄計画への追加支援やダルトンパス東代替道路建設計画への支援が合意されたことに触れつつ、我が国として引き続きフィリピンの上位中所得国入りを支えていく旨述べ、マナロ大臣から、改めてこれまでの日本の支援に対する謝意が示されるとともに、経済分野での協力を更に強化したい旨述べました。
  3. 上川大臣から、太平洋で繋がれた海洋国家であり、自然なパートナーである日米比3か国が、インド太平洋地域の平和と安定、繁栄のために、共に積極的な役割を果たすことが不可欠である旨述べました。その上で、両外相は、今後、経済や海洋安全保障といった幅広い分野において日米比協力を一層強化していくことで一致しました。

 

3 地域及び国際的な諸課題への対応
 両外相は、地域・国際社会の諸課題についても意見交換を行い、東シナ海・南シナ海情勢、北朝鮮情勢、核軍縮・不拡散、WPS等について引き続き連携していくことを確認しました。

4 なお、能登半島地震に関連し、被災地の復興を願い、上川大臣から山中塗のタンブラーを贈呈しました。


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