外務省・新着情報

令和6年4月12日

 4月11日、経済協力開発機構(OECD)は、2023年(暦年)のOECD開発援助委員会(DAC)メンバーのODA実績(暫定値、贈与相当額計上方式)を公表しました。

  1. 我が国のODA実績は、米ドルベースで、196億84万ドル(前年比12.0%増。なお、円ベースでは前年比19.7%増の2兆7,540億円)となりました。
  2. 前年に比べ実績が増加した主な要因は、国際開発金融機関への拠出及び二国間贈与の増加等が挙げられます。
  3. 我が国の実績は、米国、ドイツに次ぐ第3位です(前年も、米国、ドイツに次ぎ3位。)。また、DACメンバーのうち、EUを除く31か国のODA実績合計は2,237億米ドル(前年は2,107億米ドル)です。
  4. 我が国のODAの対国民総所得(GNI)比の値は0.44%(前年は0.39%)と増加し、DACメンバー中、第12位となりました(DACメンバー全体では0.37%(前年も0.37%))。
(参考1)贈与相当額計上方式

 DACにおいては、2018年実績から、標準のODA計上方式として贈与相当額計上方式(Grant Equivalent System:GE方式)が採用されている。GE方式は、政府貸付等について、贈与に相当する額をODA実績として計上するものであり、贈与相当額は、支出額、利率、償還期間等の供与条件を定式に当てはめて算出され、供与条件が緩やかであるほど額が大きくなる。

(参考2)OECDの公表による対前年比

 OECDは、経済的影響を取り除き同じ基準で前年と比較するため、物価変動や大幅な円安の影響を取り除いた実質値も公表している。この数値によれば、2023年実績は202.44億米ドルであり、前年と比較すると15.7%増。

(参考3)DAC指定為替換算レート

 2022年:1米ドル=131.4283円
 2023年:1米ドル=140.5061円

(参考4)ODAの対GNI比

 2023年は、ノルウェー、ルクセンブルク、スウェーデン、ドイツ、デンマーク、アイルランド、オランダ、スイス、英国、フィンランド、フランスに次ぎ日本は第12位。
 2022年は、ルクセンブルク、スウェーデン、ノルウェ-、ドイツ、デンマーク、オランダ、アイルランド、フィンランド、スイス、フランス、エストニア、ポーランド、英国、ベルギー、オーストリアに次ぎ日本は第16位。


発信元サイトへ