外務省・新着情報

令和6年4月15日
ファヨン外相と握手する上川外務大臣
会談の様子

 4月15日、午後5時頃から約45分間、上川陽子外務大臣は、訪日中のターニャ・ファヨン・スロベニア共和国副首相兼外務欧州大臣(H.E. Ms.Tanja FAJON, Deputy Prime Minister and Minister of Foreign and European Affairs of the Republic of Slovenia)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 二国間関係
     冒頭、上川大臣から、能登半島地震に際するスロベニアからのお見舞いのメッセージに感謝を述べた上で、価値と原則を共有するパートナーであるスロベニアと、二国間関係を更に強化したい旨述べました。また、二国間でワーキング・ホリデー制度の導入に向けた協議が開始されたことを歓迎し、早期に同制度を導入したい旨述べました。これに対し、ファヨン外相は、スロベニアの外相として16年ぶりに訪日して上川大臣と二国間関係について意見交換ができることを喜ばしく思う旨述べました。
     二国間の経済関係について、上川大臣は、スロベニアに進出する日系企業に対する良好な投資環境の継続的提供に期待する旨述べ、両外相は経済分野でも協力を強化していくことで一致しました。また、両外相は、科学技術協力分野での協力も進めていくことでも一致しました。さらに、2025大阪・関西万博の成功に向けて協力していくことを確認しました。
  2. 国際・地域情勢
     上川大臣は、本年共に国連安保理非常任理事国を務めるスロベニアと安保理においても二国間の協力が進んでいることを歓迎し、ファヨン外相と、ウクライナや北朝鮮問題を含め、両国で引き続き安保理で連携を継続していくことを確認しました。また、上川大臣は、地雷対策事業等でウクライナや西バルカンでの連携実績を有するスロベニアの「人間の安全保障強化のための国際対策基金(ITF)」がキーウに事務所を開設したことを評価しました。
     また、両外相は、西バルカン地域情勢について議論し、両国間で連携していくことで一致しました。これ以外にも、両外相は、中東情勢や東アジア情勢について意見交換を行い、二国間でよく意思疎通していくことで一致しました。

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