外務省・新着情報

令和6年4月16日

 4月15日(現地時間同日)、ギニア共和国の首都コナクリにおいて、加藤隆一駐ギニア共和国日本国特命全権大使とモリッサンダ・クヤテ・ギニア共和国外務・アフリカ統合・在外自国民大臣(H.E. Dr. Morissanda KOUYATÉ, Minister of Foreign Affairs, African Integration and Guineans Abroad of the Republic of Guinea)との間で、供与限度額27.2億円の無償資金協力「国道二号線ファラナ橋架け替え計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. ギニアでは、農業品の輸出促進や農産品の輸送にも寄与する道路網整備に取り組んでいますが、同国の国道総延長7,576kmのうち良好な状態にあるのは16%に留まっており、橋梁を含む道路網の改善は喫緊の課題となっています。輸出農産品の国内最大の生産地域である最南東部の森林ギニア地方と首都を結ぶ国道二号線は、農産品の輸送に重要な役割を果たしており、これら農産品は国道二号線を使ってコナクリ港や隣国へ運ばれています。また、国道二号線は、隣国に繋がる重要な経済回廊でもあり、全区間で二車線化されていますが、同国道上に位置するファラナ橋は一車線橋のままであり、国道二号線における交通の最大のボトルネックとなっています。
  2. この協力は、首都コナクリと森林ギニア地方を結ぶ国道二号線上のファラナ市において、アフリカ第三の河川であるニジェール川に架かる老朽化した一車線橋梁を二車線橋梁へ架け替えることにより、落橋を防ぎ交通の安全性を確保するとともに、国道二号線の輸送サービスの改善を図り、もってギニアの経済インフラ整備に寄与するものです。
  3. 我が国は、「質の高いインフラ投資に関するG20原則」を踏まえた質の高いインフラ投資の推進を支持するとともに、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、「連結性・質の高いインフラ投資」に取り組むことを表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)ギニア共和国基礎データ

 ギニア共和国の面積は約24万5,857平方キロメートル(本州とほぼ同じ)、人口は1,386万人(2022年、世界銀行)、人口1人当たり国民総所得(GNI)は1,190米ドル(2022年、世界銀行)。


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