農林水産省・新着情報

坂本農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年4月23日(火曜日)8時35分~8時40分 於: 衆議院第17委員室前 
主な質疑事項
  • 鶏卵価格の現状や今後の見通しについて
  • 国の基金事業の点検・見直しの結果等について

質疑応答

記者

  鶏卵の価格について、鳥インフルエンザ(の影響)で高騰していた鶏卵の卸売価格は、今落ち着き、一時期より4割下落となっています。一方、供給難で減った需要の回復が遅れているとの指摘もありますが、受け止めと今後の対応があればお願いします。

大臣

  鶏卵の卸売価格については、令和4年シーズンの鳥インフルエンザの発生農場において、採卵鶏の再導入が(約)8割まで進展している一方で、同シーズンの鶏卵不足により減少した加工業務用の需要が戻っていないことから、昨年6月をピークに下落傾向で推移してきたところです。
 さらに、本年1月に価格が下落した際には、鶏卵生産者の経営安定対策が約2年ぶりに発動し、生産者の経営の安定を図ったほか、その後もJA全農たまごや日本養鶏協会が生産者に対し需要に見合った生産を呼びかけていることから、現在の卸売価格は例年並みの水準となっております。
 なお、例年であれば、鶏卵価格はゴールデンウィークに向けては上昇するものの、その後、夏にかけては下落するのが一般的です。加工業務用の需要が回復することを期待しつつ、引き続き、鶏卵の安定供給に向けて取り組んでまいります。

記者

  昨日(22日)、政府から基金事業の見直し結果、見直し方針の発表がありました。農水省所管の事業について受け止めをお願いします。

大臣

  基金の点検・見直しについては、昨年12月、岸田総理より基金全体の点検を行うよう指示を受け、昨日のデジタル行財政改革会議において、その結果が報告されたところです。
 農林水産省では、所管する56基金事業の点検・見直しを行った結果、新たに目標を設定した20事業を含む全ての事業について、定量的な成果目標を設定するとともに、当面必要とされる資金を上回る使用見込みのない資金を有するとされた15事業については、使用見込みのない部分について速やかに国庫返納することとなりました。
 なお、原則として、具体的な終了予定時期を設定することとされていますが、TPP関連対策の4基金及び畜産関連の3基金については、TPP等の合意の受け入れの経緯等も考慮し、終了期間を設定しないこととなりました。これは、農業者及びその団体との約束事でもありますので、私たちとしては、評価をされ、理解されたものと評価しています。いずれにしても、基金事業については、引き続き、政府全体の方針を踏まえ、不断に点検・検証を行ってまいります。

記者

  今回、新たに終了時期が設定された野菜価格安定対策事業と収入保険の財源になる基金について、終了時期が設定されると事業の継続性について懸念する声も生産現場から上がってくる可能性もあるかと思いますが、野菜価格安定対策事業と収入保険等について、今後の事業の継続性について見解をお願いします。

大臣

  まず、当面はTPP関連と畜産関連(基金)の終了時期を設定しないということに、私たちは全力を傾注してまいりました。野菜価格安定制度、収入保険等について、詳細は事務方にお問い合わせください。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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