経産省・新着情報

2024年5月14日(火)
9時36分~9時41分
於:本館1階中庭側ロビー

冒頭発言

エネルギー基本計画

おはようございます。
初めに、私から1点申し上げます。
明日15日、総合資源エネルギー調査会基本政策分科会において、エネルギー基本計画の見直しに向けた議論を開始します。
昨日のGX実行会議において、岸田総理より、GX2.0では産業構造、産業立地、技術革新、消費者行動といった経済社会全体の大変革と脱炭素への取組を一体的に検討し、2040年を見据えた戦略として統合していく中で、官民が共有する脱炭素への現実的なルートを示すものとしたい、との考えが示されました。
次期エネルギー基本計画の検討においては、こうした点を踏まえつつ、S+3Eのバランスを取りながら、我が国の目指すべき将来のエネルギー政策の方向性について、重厚な議論をしていきたいと考えています。
私からは以上です。

質疑応答

GX2040ビジョン

Q:冒頭御発言に関連して、昨日のGX実行会議で、GX2040ビジョンというのを掲げる、その議論に着手されたということなんですけれども、国内投資を喚起するためにどのように実効性を持たせるための議論をしていくべきかどうかという点と、それから、改めまして2040年という目標を見据える意義についても御説明をお願いできますでしょうか。

A:昨日は、我が国の経済成長と脱炭素を目指すGXを加速させ、産業界の投資を後押しするため、産業構造、産業立地、エネルギーを一体的に議論し、GX2040ビジョンとしてまとめる方向性について示し、有識者の皆様から御理解を得たというのが昨日の会議だったと私は思っています。
今回の議論は、2040年頃の日本の将来の産業構造、さらには稼ぎ方はどうあるべきかなど、この国の未来にとって極めて重要なものになると受け止めており、緊張感を持って議論を進めていきたいと思います。
具体的にどのような形で2040年の絵姿を描いていくかは、まさにこれからの議論になりますので、まずは幅広い有識者から産業構造、産業立地、エネルギー、技術革新、消費者行動など、総理がおっしゃった論点について御意見を伺うことをしっかりやっていきたいと思います。

水素社会推進法案

Q:水素の法案についてお伺いいたします。現在審議中の水素を推進する法案について、今国会での成立を目指されていると思います。仮に成立した場合に、日本のどのような分野の企業に恩恵があると考えていますか。また、水素と既存燃料の価格差を支援する措置もございますが、こちらについては、例えば年内に支援の措置は開始できるとお考えでしょうか。よろしくお願いします。

A:水素等は、分野で言えば、鉄、化学といった電化が困難な分野・用途に加え、モビリティや発電など幅広い産業分野での活用が見込まれています。
こうした産業分野における水素等の利用を後押しすべく、現在審議をしていただいております水素社会推進法案により、まずは先行的で自立が見込まれる低炭素水素等のサプライチェーンを、需給一体で構築し、低炭素水素等の供給、貯蔵、利用に向けて必要な環境を整えていくことになります。
また、法案が成立をした場合には、今年夏頃を目途に支援制度の申請の受付を開始する予定です。年内の支援開始を目指し、採択可能な状態となったものから順次採択していくことになると思います。

以上

最終更新日:2024年5月14日

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