経産省・新着情報

2024年5月28日(火曜日)
8時54分~8時59分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

特になし。

質疑応答

中国の日本産水産物輸入規制

Q:先日の日中首脳会談で、処理水をめぐりまして議論は平行線に終わったということでして、また専門家の協議では、土壌調査の拡大を求められたというような報道もございました。こうした要求ですとか、あと首脳会談に対する受け止め、また対話を通じて解決につなげていくというこの趣旨、いかに実現していくかという点について、大臣の御見解をお願いいたします。

A:5月26日の日中首脳会談において、岸田総理大臣から中国側による日本産食品の輸入規制の即時撤廃を改めて求めたと承知しています。中国による日本産水産物の輸入停止が継続していることは、全く科学的根拠に基づかない措置であり、大変遺憾です。引き続き、輸入規制の即時撤廃を強く求めていきたいと思っています。
その上で、ALPS処理水の海洋放出について、今般の首脳会談で一致したとおり、これまでの意思疎通の進展を踏まえ、専門家を含む事務レベルで問題の解決に向けた協議のプロセスを加速していきたいと思っています。
なお、中国側は福島第一原発の土壌など調査範囲の拡大を求めているとの報道については、日中専門家対話におけるやり取りの詳細になりますので、相手国との関係等に鑑み、お答えすることは差し控えたいと思っています。
いずれにしても、モニタリングについては、IAEAの枠組みの下でIAEA及びIAEAから選定された複数の第三国分析・研究機関が、日本政府及び東京電力により実施されるモニタリングの比較評価を実施してきているところです。引き続き、IAEAの下で行われているモニタリングを通じて、中国を含む関心国の理解が更に促進されることを期待しています。

※ 実際の発言は「関係国」でしたが、事実関係を踏まえ上記のとおり修正しました。

日中韓FTA

Q:関連して質問です。日中韓のFTAについて、交渉加速の議論で合意したと思います。中断していた交渉の今後の見通し、また、日本としてこの交渉を通じて目指していくことというのは何なのか、考えをお願いいたします。

A:今、中断というお言葉がありましたが、日中韓FTAは、2012年11月に交渉開始が宣言をされて以来、様々な形で交渉は継続してきています。その上で、今回の日中韓サミットの首脳共同声明においては、包括的で質の高い互恵的な日中韓FTAの実現を目指し、日中韓FTA交渉を加速していくための議論を続けていくことが確認されたと聞いています。
これを受け、日中韓FTAにRCEP協定より高いレベルのルールを含める観点や、今後の日中韓FTAの交渉を加速する観点から、未来志向の日中韓FTAの在り方について、3か国の間で率直な議論を行っていきたいし、行っていくことになると考えています。
我が国としては、そうした議論を通じ、貿易・投資双方で深いつながりのある日中韓3か国の間で、未来志向の経済環境を構築し、自由で公正な貿易・投資ルールを強化していくべく本件に取り組んでいきたいと考えています。

以上

最終更新日:2024年5月28日

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