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坂本農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年5月28日(火曜日)9時34分~9時40分 於: 大臣室前
主な質疑事項
  • (大臣から)「食育月間」の取組について
  • 日中首脳会談において処理水問題をめぐる日中間の事務レベル協議の加速が合意されたことについて
  • シャインマスカットの未開花症に関する今後の対応策について

冒頭発言

大臣

  本日、私から1点、報告がございます。来月(6月)は「食育月間」です。食や農林水産業の現場の実情に対する理解を深める「食育」が改めて重要となっています。
  「食育月間」では、政府のほか、地方自治体や民間団体等において、食育に関する様々な取組やイベントを推進することとしています。
  この一環として、6月1日及び2日には、大阪府において、農林水産省と大阪府等との共催による「第19回食育推進全国大会」を開催します。世代を問わず食育について楽しみながら学べるイベントとなるよう準備を進めています。
  「食育月間」の取組を通じ、多くの国民の皆様に食育への関心と理解を深めていただけることを期待しています。

質疑応答

記者

   先日の日中首脳会談において、日本は、日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を求め、両首脳は、事務レベルでの協議の加速では一致しました。実際の禁輸解除については、今後の不透明さが残ったままとなっていますが、現状の受け止めと今後の対応についてお願いします。

大臣

  ALPS処理水の海洋放出について、日中両首脳は、昨年11月の首脳会談以降、専門家を含む両国間の事務レベルの意思疎通が進展していることを評価した上で、事務レベルで協議のプロセスを加速していくことで一致したと承知しています。
  引き続き、科学的根拠に基づかない輸入規制措置の撤廃に関して、政府一丸となって、強く働きかけていきます 。

記者

   シャインマスカットの収量や品質に悪影響を及ぼす未開花症について、今年も弊紙に発生報告が寄せられています。昨年、国が緊急対応課題に設定して対策に取り組まれていましたが、発生条件や予防策など、解決に向けた手がかりは見つかったのか、また、令和5年度補正予算で1億5000万円を計上し、研究を進めると聞いていますが、今後のどのようなスケジュールで研究、発表されるのか教えてください。

大臣

  シャインマスカットの未開花症の報道については、承知しています。農水省では、令和5年度から、オープンイノベーション研究・実用化推進事業において、農研機構と5県の公設試験場のグループにより、未開花症発生園地における土壌の物理性、化学性、気象条件、栽培条件等の状況調査を実施し、未開花症の発生要因の解明に向けて研究を進めてきたところです。
  この状況調査の結果は、本年2月に農研機構の主催で開催された果樹茶業研究会で報告され、圃場の排水が悪いことや土の栄養バランスが崩れていることなどの複数の要因が未開花症の発生に関連することが報告されています。
  シャインマスカットの未開花症については、複数年の調査結果をもとに、令和7年度までに、発生軽減に向けた栽培管理技術の開発・実証の実施、各地域における発生状況に応じた対応策の提示といった対策を講ずることとしており、引き続き、原因究明及びその対策技術の開発を進めてまいります 。

記者

 日中首脳会談について、中国の李首相は「汚染水の放出は全人類の健康に関わる」と主張した一方で、両首相は、事務レベルでの協議は加速することで一致しましたが、受け止めをお願いします。

大臣

  日中間には、外務省の局長級協議のほか、様々な事務レベルの協議があると承知していますが、詳細は外務省にお問い合わせください。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

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