農林水産省・新着情報

プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年6月)について

令和6年5月31日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年6月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和6年6月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要

6月は冬春の産地から夏秋の産地への切り替わり等に伴い、出荷が安定し、価格が落ち着く野菜が増える見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

きのこレタスカップ
きのこレタスカップ

また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)

3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和5年
6月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 6月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 青森(59%)
千葉(17%)
北海道(16%)
千葉県産中心から、青森県産中心の出荷へと切り替わる。
青森県産・北海道産の生育は順調。千葉県産は4月以降の多雨の影響により歩留まりの低下がみられる。全体として6月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。6月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈6月前半〉
平年を上回って推移

〈6月後半〉
平年並みで推移

にんじん 千葉(69%)
茨城(10%)
徳島県産の出荷が終了し、千葉県産中心の出荷へと切り替わる。
茨城県産の生育は順調。千葉県産は4月以降の多雨の影響により生育の遅延傾向がみられる。全体として、6月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。6月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈6月前半〉
平年を上回って推移

〈6月後半〉
平年並みで推移

はくさい 長野(55%)
茨城(26%)
群馬(18%)
茨城県産中心の出荷から、長野県産中心の出荷へと切り替わる。
主産地の生育は順調であり、6月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
キャベツ
千葉(36%)
茨城(29%)
群馬(20%)

神奈川県産・愛知県産が減少し、千葉県産・茨城県産中心の出荷へと切り替わる。
千葉県産は4月の多雨の影響により歩留まりの低下がみられ、出荷数量が減少し高値の状況であったが、出荷数量は徐々に回復傾向。茨城県産・群馬県産の生育は順調。全体として6月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、6月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈6月前半〉
平年を上回って推移

〈6月後半〉
平年並みで推移

ほうれんそう 群馬(37%)
茨城(27%)
栃木(22%)

群馬県産・茨城県産に加え、栃木県産の出荷が増加する。
群馬県産は気温高と降雨により、生育が前進傾向。茨城県産は4月下旬の高温等、栃木県産は積雪による播種遅れ、圃場の乾燥による生育のばらつきによって、出荷数量は平年を下回る見込み。全体として、6月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ねぎ 茨城(60%)
千葉(19%)

主産県の生育は順調であり、6月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 平年並みで推移
レタス 長野(74%)
群馬(21%)
長野県産の出荷量が増加する。
主産県の生育は順調であり、6月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
きゅうり 埼玉(25%)
群馬(24%)
福島(14%)

埼玉県産・群馬県産に加え、福島県産の出荷が増加する。
埼玉県産の生育は順調。群馬県産は曇雨天による生育不良、福島県産は低温による生育遅延により、出荷数量は平年を下回る見込み。
全体として、6月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、6月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

〈6月前半〉
平年並みで推移

〈6月後半〉
平年を上回って推移

なす 高知(28%)
群馬(21%)

福岡(16%)

高知県産・群馬県産・福岡県産中心の出荷。
高知県産は4月から5月中旬にかけての曇雨天、福岡県産は成り疲れにより、出荷数量は減少する見込み。全体として、出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
トマト 栃木(22%)
熊本(18%)
愛知(12%)
千葉(11%)
栃木県産・熊本産・千葉県産は曇雨天、低温、病害により、出荷数量は平年を下回る見込み。愛知県産の生育は順調。全体として、出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ピーマン 茨城(67%)

茨城県産主体の出荷。
多雨、日照不足により、出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ばれいしょ 長崎(59%)
静岡(17%)

北海道産・鹿児島県産の出荷が終了し、長崎県産・ 静岡県産中心の出荷となる。
長崎県産は4月以降の曇天、多雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、出荷数量は徐々に回復傾向。静岡県産は3月の凍霜害により小玉傾向であるが、作型の切り替わりに伴い回復が見込まれる。全体として、6月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、6月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈6月前半〉
平年を上回って推移

〈6月後半〉
平年並みで推移

さといも 鹿児島(67%)
宮崎(19%)
鹿児島県産・宮崎県産主体の出荷。
主産県の生育は順調であり、6月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 佐賀(43%)
兵庫(21%)
北海道産の出荷が終了し、佐賀県産・兵庫県産中心の出荷となる。
主産県の生育は順調であり、6月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ブロッコリー 長野(30%)
北海道(26%)
福島(10%)
香川県産・熊本県産・長崎県産の出荷が終了し、長野県産・北海道産・福島県産中心の出荷へと切り替わる。
主産県の生育は順調であり、6月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移

注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
   しています。
   なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和6年4月の総合の指数は107.7、食料の指数も
   116.4と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売り会社等からの
   聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。
     

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 95KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課

担当者:宮嶋、栗田、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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