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土屋復興大臣記者会見録[令和6年6月4日]

令和6年6月4日(火)09:00~09:07 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 おはようございます。

 令和6年能登半島地震に関し、今後、復興庁が効果的に知見を提供できるように、諸般の事情が許せば明日、石川県を視察する予定です。

 まず、珠洲市で被災箇所の視察や珠洲市長との意見交換を行います。その後、能登町にて被災箇所の視察をし、能登町長と意見交換を行います。馳石川県知事とも面会を行う予定です。

 復興庁としましては、令和6年能登半島地震に関し、復興庁が効果的に知見を提供できるよう取り組んでまいります。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)2点お尋ねしたいのですが、まず冒頭発言のありました石川県の訪問についてお尋ねいたします。諸般の事情が許せばということで、昨日大きな地震もあったりしたのですが、このタイミングで市長、町長との面会及び知事との面会にどういった狙いがあるのかというところについてお聞かせください。

(答)発災以降から内閣府防災担当の松村大臣が司令塔となって、関係省庁が連携してスピード感を持って応急対応を行ってきたところでございます。災害の応急対応期においては、復興庁としてはバックアップに専念することも重要でありますが、本格的な復旧・復興段階に移行するに当たっては、復興庁として、東日本大震災の被災地に長く寄り添ってきた中で蓄積してきた知見を生かすことができるのではないかと感じているところでございます。

 政府の「令和6年能登半島地震復旧・復興支援本部」でも、私から能登半島地震からの復旧・復興に向けて「知見を提供したい」と発言したところでありまして、今回の視察は今後、復興庁が効果的に知見を提供できるように、実際に能登半島地震の被災状況を視察し関係者と意見交換を行うことによりまして、東日本大震災と相違する点や類似する点を念頭に起きつつ、復旧・復興に向けた課題を把握することを目的としたものであります。

 今回の、昨日の地震の被害状況をお伺いしまして、私も大変な状況の中、まだ皆さんは大変混乱しているだろうと思ったので、珠洲市及び能登町にも確認したところ、今回の視察には支障がないというお答えでありましたので、諸般の事情が許せば視察したいと思います。

(問)視察について重ねてお尋ねいたします。効果的な知見の提供というところなのですが、先方のニーズというところはあると思うのですが、例と言いますか、イメージとして、どのような知見を提供し、意見交換できるかというところがありましたら教えてください。

(答)東日本でも、復興の教訓ノウハウ集「東日本大震災復興政策の10年間の振り返り」というのを取りまとめておりますので、これをお持ちしようとは思っています。

 それから、人口減少がやはり東日本でも、それにいろんな市町村から伺う話でございまして、能登においても、更に高齢化している地域でございますので、この人口減少の問題というのは非常に大きいのかなと思います。それに対して、集落単位で災害公営住宅等に居住することによってコミュニティーを維持した例などもありますので、そういうお話もさせていただければと思っております。

 本当に、人口減少に関してはこれからずっと続く課題であろうと思いますが、お互いに情報を交換しながら、いい方向に持っていきたいと思います。

(問)ありがとうございます。もう一点お尋ねします。6月1日に双葉町の町営住宅が50戸ほど追加で完成しまして、そこに関連してなのですが、被災地域の原発被災地域の帰還というのが進んでいる中で、それをより一層加速化させていくために自治体の取組も重要なのですが、国としてどういった取組ができるか、そういったところについてお尋ねします。

(答)お話のように、新たに完成した47戸への入居が開始されたところでございますが、帰還者も含め、住民の生活に必要なインフラの整備や買い物、医療・介護等の生活環境整備などの取組をしっかり進めてまいりたいと考えています。

 この点に関しましては、やはり帰還者、移住者、皆さんから、生活環境のレベルをもうちょっと上げてもらいたいというお話がありますので、その点についてしっかり取り組んでいきたいと思います。

 また、拠点区域外についても、帰還を希望する住民の方々が一日でも早く帰還いただけるよう、特定帰還居住区域について、除染やインフラ整備をはじめとした避難指示解除に向けた取組をできるだけ早く進めてまいりたいと考えております。

 この地域だけではなくて、双葉町全体で少しずつ人口が増えることが非常に重要なことだと思いますので、いろいろな視点からしっかりと応援していきたいと思います。

 ありがとうございました。

(以  上)

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