環境省・新着情報

2024年06月10日

環境教育等促進法に基づく「体験の機会の場」の新規認定について (武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園)

 持続可能な社会の担い手を育成するための環境教育においては、五感を使って学びを深める体験活動を行うことが重要です。環境教育等促進法に基づき都道府県知事等が認定する「体験の機会の場」は、安全性の基準を満たし、質の高い体験プログラムを提供する体験活動の場となっています。
 この度、京都市左京区にある武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園が京都市長により「体験の機会の場」として新たに認定されましたので、お知らせします。現在、本施設を含め全国34か所が認定されております。
 
 
<認定「体験の機会の場」武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園の概要>
 武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園では、同園職員の引率による薬用植物を中心とした見学研修会や、五感を使って勉強する薬用植物セミナー、地元文化に関連する植物の栽培・収穫体験などを実施(日時限定)しています。
 「体験の機会の場」に認定されたことにより、より多くの人たちが、同園の利用を通じて、薬用植物に対する正しい知識や情報を知るだけではなく、陸や海の豊かさを理解し、生物多様性の保全や持続可能な社会の実現に資する深い学びを得ることが期待されます。

1.新たに認定された「体験の機会の場」について

〇名  称:武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園※1  https://www.takeda.co.jp/kyoto/
〇所在地:京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町11番地
〇申請者:武田薬品工業株式会社※2
〇認定者:京都市長
〇事業内容:薬用植物を中心とした植物の収集・保全活動および教育支援を実施。
 
※1 武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園
 1933年3月29日『京都武田薬草園』として創設され、薬用植物の基礎研究を開始。その後、1994年まで、研究部門の一部として、天然物由来の新しい医薬品の創出や薬用植物の品種改良の研究を行っていました。1994年に名称を『京都薬用植物園』に変更し、薬用植物を中心とした植物の収集・保全活動および教育支援を行う施設となりました。2023年2月には、薬用植物園で初めて博物館相当施設に指定、2024年1月には博物館法改正後、日本の植物園で初めて登録博物館に登録される等、武田薬品の社会貢献活動拠点としての役割を果たしています。
 現在、94,000平方メートルの敷地の中に約2,900種の植物を保有し、このうち約1,900種が薬用植物です。同園は、①絶滅危惧種を含む重要な薬用植物の収集・保全、②薬用植物の栽培研究と技術の継承、③医療関係者、学生、児童への研修、教育活動の3つを柱として活動を展開しています。

 
※2 武田薬品工業株式会社
 武田薬品工業株式会社は、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指しています。消化器系・炎症性疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー(がん)、ニューロサイエンス(神経精神疾患)、ワクチンといった主要な疾患領域及び事業分野において、革新的な医薬品の創出に向けて取り組んでいます。

     

(施設の様子 武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園提供)

2.「体験の機会の場」認定制度について

 環境教育等促進法第20条に基づく制度で、民間の土地・建物の所有者等がその土地・建物を自然体験活動等の体験活動の場として提供する場合に、申請に基づき都道府県知事・指定都市等の認定を受けることのできる制度です。認定に当たっては、安全確保や実施体制に関することなどが要件となっており、環境教育の質の高さを担保するとともに、安心して参加できる体験活動の機会の提供につながっています。現在、本施設を含め全国34か所の場が認定を受けています。
(参考:http://www.env.go.jp/policy/post_57.html
 また、認定された団体には、「体験の機会の場認定制度マーク」の使用が許諾されます。
(参考:http://www.env.go.jp/policy/post_58.html

〇京都市公開ページ
 https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000327355.html

連絡先

環境省大臣官房総合政策課環境教育推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8231
室長
東岡 礼治
室長補佐
長岡 千恵
係長
丹野 雄太
担当
池田 征広

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