環境省・新着情報

2024年06月13日

化学物質・廃棄物の適正管理と汚染防止に関する科学・政策パネル設立に向けた公開作業部会第3回会合の開催について

  • 2024年6月17日から同年6月21日に化学物質・廃棄物の適正管理と汚染防止に関する科学・政策パネル設立に向けた公開作業部会第3回会合(OEWG3)がスイス連邦のジュネーブにおいて開催されます。
  • 2022年2~3月にケニア共和国・ナイロビで開催されたUNEA5.2において採択された決議を受けて、これまで公開作業部会にて検討が進められてきましたが、今次の第3回会合においてパネルの設立提案が最終化される予定です。
  • 本パネルは、気候変動分野でのIPCC(気候変動に関する政府間パネル)や生物多様性分野でのIPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)に類する、化学物質、廃棄物、汚染分野の新たな政府間科学・政策パネルとなります。

■ 背景

 2022年2~3月にケニア共和国・ナイロビで開催された第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)において、スイス連邦等が提出した決議案をもとにした「化学物質・廃棄物の適正管理への更なる貢献及び汚染の防止のための科学・政策パネル」の設置に向けて、公開作業部会を設置し、2024年末までの議論完了を目標として検討を進めることを含む決議(UNEA5/8)が採択されました。また、本公開作業部会の提案の最終化を受けて、国連環境計画(UNEP)事務局長は、本パネルの設置を検討するための政府間会合を開催することとされています。
 これまで公開作業部会では、事務局が作成した提案草案をたたき台として、スコープ・目的・機能、運用原則、制度的取り決め、手続き規則等について議論がなされ、各国意見を盛り込んだ改訂版提案草案が作成されてきました。
 今次の第3回会合(OEWG3)は、パネルの設置提案を検討するための政府間会合前の最後の会合であるため、政府間会合に提出するパネルの設置提案を最終化することが求められます。日本としては、引き続きパネル設置に向けての支持を示しつつ、パネルの設置提案の最終化に向けた議論に貢献してまいります。

■ 会議の概要

(1)会議の開催期間等

・開催期間:2024年6月17日 ~ 同年6月21日
・開催場所:ジュネーブ(スイス連邦)
・主催:国連環境計画(UNEP)
・出席者:各国政府代表、関係国際機関、産業界、非政府機関等

(2)主な議題

〇科学・政策パネルの設置に向けた提案文書の作成(以下は提案文書の構成案)
 ・序文
 ・スコープ・目的・機能
 ・運用原則
 ・組織的アレンジメント
 ・パネルの有効性と影響評価
 ・付属書1 パネルの手続き規則
 ・付属書2 財務規則と手続き
 ・付属書3 優先化を含む作業計画の策定プロセス
 ・付属書4 成果物の作成とクリアランス手続き
 ・付属書5 利益相反ポリシー
〇科学・政策パネルの設置を検討する政府間会合の準備のためのUNEP事務局長への提言案の作成

(3)会議文書等

議題・会議文書等は以下のウェブサイトから入手可能です。
https://www.unep.org/events/conference/oewg-3-science-policy-panel-contribute-further-sound-management-chemicals-and

■ これまでの公開作業部会(OEWG)の開催日程

2022年10月       第1回第1部(OEWG1.1、ケニア共和国・ナイロビ)
2023年1月~2月    第1回第2部(OEWG1.2、タイ王国・バンコク)
2023年12月       第2回(OEWG2、ケニア共和国・ナイロビ)

 

連絡先

環境省大臣官房環境保健部化学物質安全課水銀・化学物質国際室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8260
室長
高木 恒輝
室長補佐
村田 貴朗
担当
岡野 秀亮

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