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土屋復興大臣記者会見録[令和6年6月21日]

令和6年6月21日(金)09:50~09:58 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 6月19日に浪江町にて、第3回「浜通り復興リビングラボ」シンポジウムを開催いたしました。

 リビングラボでは、浜通り地域等における多様な生活課題に対して、民間の最先端の知見も活用しながら、きめ細かく対応することを目指しております。

 今回のシンポジウムでは、生活者、女性の視点でリビングラボ活用に向けた議論をいただいたスペシャルセッション、そしてF-REIの山崎理事長や自治体・企業のトップによりリビングラボの方向性を議論いただいたハイレベル・セッションのほか、東京大学先端科学技術研究センターと復興庁によるリビングラボの取組等に係る包括的連携協定の締結式を行うとともに、技術力とともに志も高い民間企業11社からいただいた12の御提案を披露いたしました。

 また、参加者は、浜通り地域等の15市町村や民間企業約40社、F-REIや福島県庁をはじめとするリビングラボのパートナーの皆様など現地参加者が約170名、オンラインでの参加者が約50名に上り、関心の高まりがうかがえました。

 私は、国会の都合上、残念ながら出席できませんでしたが、事務方より実りある議論が展開されたと聞いており、今後の復興施策に活かしてまいりたいと思います。

 民間企業の皆様からいただいた12の御提案につきましては、今後、速やかに浜通りの市町村との間で実証事業の実施に向けて調整を行ってまいりたいと考えております。

 引き続き産学官で強力に連携しながら、復興庁としても様々な地域課題を抱える地元の皆様に寄り添い、浜通り地域等の生活環境整備にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。

 リビングラボ、シンポジウムの詳細については、事務方にお問合せをお願いします。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)冒頭発言のありましたリビングラボについて、お尋ねをいたします。

 リビングラボの中で、主に女性の方にヒアリングした結果というところで、いわゆる子育て環境がまだ十分でないだとか、買物であったり交通網がまだ不便だとか、そういったヒアリングの声が出ていたんですけれども、これは復興とか、そういう再生を目指す福島であるだとか、そういうところに関わらず、日本全国の過疎地域であったり高齢化地域にも共通する課題だと思っています。そうしたときに、この福島がモデルケースとなるべく復興庁として取り組むべき、ほかの省庁とも連携したり、ほかの省庁がやるべきことも多いとは思うんですけれども、復興庁として何ができるのかということについて教えてください。

(答)今お話がありましたように、確かに医療、教育、子育て、買物、交通といった問題は全国の過疎地では、今、一番深刻な問題でもあると思いますが、この福島で実証事業を実施することによって、やはりそれを外にも出せるというのは非常に大事なことだと思っております。

 それから、またシンポジウムを通して地元の住民の方から生活課題をしっかりと聞き取ることも、私たちにとっては重要な課題だと思います。それによってまた次の課題、何が必要かというのも見えてくるのではないかと思っております。広域連携や民間企業間の連携など、リビングラボの仕組み全体を整えていくことに力を入れていきたいと考えております。

(問)ありがとうございます。重ねて、もう一題お尋ねします。

 リビングラボ、今回、女性の方というところに重点を置いたヒアリングだったり意見を聞き取られたと思うんですけれども、そこにつながってくるとは思うんですが、今回、12の提案内容、ドローンを使った事業であるだとか商店街のなりわい形成というかそういったもの、多様なものがあったんですけれども、復興庁より大臣として今後の事業展開、リビングラボがどういうふうに進んでいくかというところはあるんですけれども、もっとこういう提案があればいいなとか、現在のこういう課題に対して、こういう解決策を示してもらえるような、そこに取り組んでいただけるような事業提案があればいいなというような要望というか、そういう御意見があれば伺いたいんですが、いかがでしょうか。

(答)今、この福島だけでなく、DXを活用した実証事業が多いわけで、今回もDXを活用した実証事業を提案しているところが多くございます。シンポジウムの中においても「データ連携」というキーワードをいただいたわけですけれども、最新の技術を使って医療や教育といった生活課題を解決していくような御提案を期待しているところでございます。

 正に、今、政府を挙げてDXを推進しておりますけれども、なかなか実証としてしっかりと結果を出しているかというと、まだまだの段階ですから、福島から是非そういうものを一つでも実証として結果を出せればいいなあと思っています。

(以  上)

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