環境省・新着情報

2024年06月21日

令和6年度使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業及び使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業の公募採択事業について

1.環境省では、令和6年3月21日から同年4月25日までの期間、使用済製品等の適正なリユース及び使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業において、広く情報発信・横展開を図ることを目的に、先進的なモデル施策を実施する事業の公募を行いました。 

2.申請書類等から選考会による審査を行った結果、使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業:2件、使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業:6件の事業を採択しました。

【使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業】

■ 概要

 リユース関連事業者や市民団体等と連携した先進的なリユース施策を実施しようとする地方公共団体を支援することを目的とし、地域の実情に応じた創意工夫による使用済製品等(ただし、衣類を除く。)の適正なリユースの推進に資する取組を幅広く求め、新規性・先進性があり、かつ、調査・検討のみではなく実効性のある取組であること、また他の自治体への横展開が見込める取組であることを要件とし、公募いたしました。

■ 採択結果(五十音順)

地方公共団体名 事業名 事業の概要
東京都八王子市 リユース品の訪問回収プロジェクト
~地域のデジタルプラットフォームとの連携~
 市施設にて不要となった再利用可能な品物をごみとして出す前に市民から受け取り、オンラインプラットフォームをはじめとした民間企業のノウハウを活用して、引取りを希望する方へ有償または無償で引渡す取組。
本年度はこれまでの取組に加え、様々な事情で品物を持ち込むことが難しい市民の為に個別回収を新たに実施し、利便性の向上、リユース品の増加やごみ減量を図るとともに、営業日数の増加に向けた検討を行う。
福島県郡山市 リユーススポット実証事業  粗大ごみとして出品される家具類、スポーツ用品、子ども用品を対象と想定し、「不要だがまだ使える」ものをリユーススポットで収集し、オンラインプラットフォームを通じて必要とする市民に周知・受け渡す取組。来年度以降の事業内容を検討するための実証実験として、リユース品の目利き方法のマニュアル化や、リユースできないものへの対応の検証、運搬の検証等を行う。

【使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業】

■ 概要

 先導的な使用済衣類回収のシステムを構築しようとする地方公共団体、リユース関連事業者又は市民団体を支援することを目的とし、地域の実情に応じた創意工夫による再使用(リユース)等に関する取組のうち、サステナブルファッションの推進だけでなく、経済対策にも資することを念頭に、新規性・先進性があり、かつ、調査・検討のみではなく実効性のある取組であることを要件とし、公募いたしました。

■ 採択結果(五十音順)

団体名 事業名 事業の概要
愛知県蒲郡市 「捨てない社会をかなえる」
使用済衣類回収・循環のインフラ構築に係るサーキュラーシティ実証事業
 蒲郡市と繊維産地である近隣地域が連携し、地域内における繊維to繊維の循環の仕組みの確立を図る。市内の公共施設や店舗等に設置するリユース品回収BOXによる回収のオペレーションに関する実証、リユース・リサイクルの事業採算性等の検証、回収する使用済衣料の一部である子ども服のリユースイベントを併せて開催する。
エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社 「サーキュラーファッション・プラットフォーム(仮称)」設置に向けた実証実験  大阪府内の阪急阪神百貨店の店舗や近隣の大手商業施設等において、1か月間を予定して回収ボックスによる衣類回収を行う。回収した使用済衣類は一元的に選別し、海外マーケットでの販売や直営店のリユースショップでの再販、マーケットニーズに合ったリサイクル製品の開発の検討を行う。制作したキャッチコピーやロゴマーク、回収ボックスのデザイン等のツールは、全てオープンソース化する。
JGC Digital株式会社 横浜市における衣類回収サービス「するーぷ」の展開による衣類回収スキームの構築及び衣類のライフサイクルに関する一次情報の収集と環境価値の定量化  無人での衣類回収サービスを併用したボックスを駅の近郊に設置し、衣類の回収事業を実施する。回収した衣類は、リユース古着・ウエス・反毛の順位で再資源化し、処理困難な衣類は熱回収を検討する。アプリを介して収集した消費者のデータを用いて、衣類の回収・再利用における環境価値の定量評価手法の検討も実施する。
ゼンドラ株式会社 地方自治体の環境イベントで実施するこども服の譲渡会(新たな官民連携プランの構築)  子ども服の無料回収に参画するクリーニング店を公募・選定し、当該店舗にて回収を実施。同様に、藤沢市と連携し、市内の幼稚園・保育園・公共施設・企業を拠点とした子ども服の無料回収を実施。
回収衣類は申請者にて収集・洗濯・仕分けをし、毎年藤沢市が実施している「ふじさわ環境フェアECO2(エコエコ)まつり」にて子育て世帯を対象に無償提供する。
また回収を行うクリーニング店にてデコ活・サステナブルファッション等の顧客向けの啓発を行う。
東京都中央区 中央区標準服等リユース事業「りゆぽ~と」  区立幼稚園・小学校・中学校のうち、本事業の参加校園に回収ボックスを設置し、標準服・園服を回収。回収した衣類はクリーニング・ボタンのつけなおし等の補修を実施のうえ、参加校園に在籍中の子どもの保護者を対象に、譲渡会にて有償(クリーニング等実費相当額として定めた額)で譲渡を行う。
特定非営利活動法人とよなか市民環境会議アジェンダ21 子ども服リユース「おゆずりぐるり」
~市民団体と行政の協働による使用済み子ども服の回収・配布の推進と仕組みづくり~
 家庭で眠っている使用済みの子ども服について、市内の公共施設等の常設拠点における回収と無償配布、子育て世代が利用しやすい場所で行う期間限定イベントにおける回収と無償配布を行う。
運営をサポートする市民コーディネーターの育成や、環境学習プログラムの開発・出前授業の試行、リユース困難な子ども服を原材料としたボックスの制作等にも取り組む。

内容についての問い合わせ先

【使用済製品について】

環境省環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室
代表:03-3581-3351
直通:03-6205-4946
室長:近藤 亮太
室長補佐:湯山 桃子
担当:坂谷 敦
担当:小田戸 聡
担当:齋藤 那奈

【衣類回収について】

環境省環境再生・資源循環局 総務課 循環型社会推進室
直通:03-5521-8336
室長:近藤 亮太
室長補佐:奥山 航
担当:平井 政考

連絡先

環境省環境再生・資源循環局 総務課 リサイクル推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-6205-4946
室長
近藤 亮太
室長補佐
湯山 桃子
担当
坂谷 敦
担当
小田戸 聡
担当
齋藤 那奈

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