環境省・新着情報

2024年06月27日

化学物質・廃棄物の適正管理と汚染防止に関する科学・政策パネル設立に向けた公開作業部会第3回会合の結果概要

  • 2024年6月17日~同年6月21日にスイス連邦のジュネーブにおいて化学物質・廃棄物の適正管理と汚染防止に関する科学・政策パネル(以下「パネル」という。)設立に向けた公開作業部会第3回会合(OEWG3)が開催されました。
  • 本会合には、124か国の国と地域、54のオブザーバーが参加し、パネル設立提案の最終化に向けた議論が行われました。
  • 本パネルは、気候変動分野でのIPCC(気候変動に関する政府間パネル)や生物多様性分野でのIPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)に類する、化学物質、廃棄物、汚染分野の新たな政府間科学・政策パネルとなります。
  • 今後は、パネル設立に向けた政府間会合及びそれに先立ち開催される公開作業部会の再開会合(2025年1、2月頃開催予定)において、設立提案の最終化を図った上でパネルの設立を採択する見込みです。

■ 背景

 2022年2~3月にケニア共和国・ナイロビで開催された第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)において、スイス連邦等が提出した決議案をもとにした「化学物質・廃棄物の適正管理への更なる貢献及び汚染の防止のための科学・政策パネル」の設置に向けて、公開作業部会を設置し、2024年末までの議論完了を目標として検討を進めることを含む決議(UNEA5/8)が採択されました。また、本公開作業部会の提案の最終化を受けて、国連環境計画(UNEP)事務局長は、本パネルの設置を検討するための政府間会合を開催することとされています。
 これまで公開作業部会では、事務局が作成した提案草案をたたき台として、スコープ・目的・機能、運用原則、制度的取り決め、手続き規則等について議論がなされ、各国意見を盛り込んだ改訂版提案草案が作成されました。
 今次の第3回会合(OEWG3)は、政府間会合に提出するパネルの設立提案の最終化を目的に開催されました。

■ 会議の概要

・開催期間:2024年6月17日 ~ 同年6月21日
・開催場所:ジュネーブ(スイス連邦)
・主催:国連環境計画(UNEP)
・出席者:各国政府代表、関係国際機関、産業界、非政府機関等

■ 会合の主な結果

 大きな論点であったパネルの能力形成活動の内容等に合意しました。残る論点については、政府間会合の直前に、公開作業部会の再開会合を行い(2025年1、2月頃開催予定)、パネルの設立提案の最終化を図った上で、パネルの設立が採択される見込みです。(詳細は添付資料を参照)。

■ 我が国の主な貢献

 個別の議題に関する2つの交渉会合において我が国が共同議長を務め、円滑な合意形成に貢献しました。

連絡先

環境省大臣官房環境保健部化学物質安全課水銀・化学物質国際室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8260
室長
高木 恒輝
室長補佐
村田 貴朗
担当
岡野 秀亮

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