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2024年6月28日

同時発表:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構

経済産業省では、生成AIの開発力強化に向けて取り組んでいます。今回、GENIACプロジェクトの一環として、NEDOのポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業を活用し、生成AIの学習に必要なデータセット構築やデータ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査事業の公募を行います。これにより、生成AIモデルの開発からユーザー企業による利活用までのバリューチェーン上に存在するボトルネックの解決を目指します。

1.背景及び概要

生成AIは、従来のAIでは不可能であった様々な創造的な作業を人間に代わって行える可能性があることから、産業活動・国民生活に大きなインパクトを与える革新的な技術であるとされており、民間においても徐々に生成AI利活用が進みつつあるところです。

経済産業省では、日本国内の生成AI開発企業の開発力を強化するための様々な支援を「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」と称して実施しています。具体的には、基盤モデル開発企業に対する、計算資源の調達等の支援を実施しています。

他方、生成AI開発を取り巻く課題は計算資源の確保のみならず、生成AIの学習に有用なデータセットを構築する手法等が確立していないといった技術的な課題や、データホルダーやユーザー企業との連携が進んでいないといった課題も抱えています。

こうした背景から、経済産業省では、GENIACプロジェクトの一環として、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業を活用し、生成AIモデルの開発からユーザー企業による利活用までのバリューチェーン上に存在するボトルネックの解決に資する調査を実施します。

また、各事業によって得られた取組成果を広く波及させていくことが重要であるところ、各事業の成果が事業実施主体のみに閉じてしまうことのないよう、その成果を一元的かつ効率的に普及すること等を実施する事業者(成果普及等支援者)の公募も実施します。

2.具体的な実施内容

(1)生成AI開発加速に向けた新たなデータセットの構築に関する調査

生成AIの開発には大量かつ良質なデータが必要です。他方、生成AIの開発にあたって活用できるデータは限られており、そのデータセットの構築のあり方も模索が続いているところです。
こうした背景から、新たなデータセットの構築とそれに対する生成AI開発企業等からのフィードバックを通じて、生成AIの開発を加速するためのデータセットの構築のあり方に関する調査を実施します。

(2)データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査

生成AIの開発や利活用の推進においては、データホルダーと生成AI開発者との連携や自身の業務を代替されるといった不安感等といった課題が存在します。
こうした背景から、生成AI開発者とデータホルダーの連携や、個別業界毎の生成AIの利活用の推進に向けた課題を明らかにし、その解決手法の仮説とその実証を通じて調査を実施します。

3.公募期間

2024年6月28日(金曜日)から2024 年7月29日(月曜日)正午

 

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担当

商務情報政策局 ソフトウェア・情報サービス戦略室長 渡辺
担当者:杉之尾、古賀
電話:03-3501-1511(内線:3981~3987)
メール:bzl-geniac★meti.go.jp
※[★]を[@]に置き換えてください。

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