農林水産省・新着情報

坂本農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年7月2日(火曜日)11時06分~11時12分 於: 本省会見室 
主な質疑事項
  • 財務省の予算執行調査で指摘を受けた鳥獣被害防止総合対策交付金の今後の対応について
  • 岸田総理の山梨県視察におけるスマート農業と環境対策の発言について
  • ロシア水域におけるさけ・ます曳き網漁の試験操業について

質疑応答

記者

  先週公表された財務省の予算執行調査では、農水省の鳥獣対策事業について、シカやイノシシの侵入防止柵の設置に不備があるとして、予算の縮減を含めて抜本的な見直しを求めるような内容となっていましたが、受け止めと今後の対応について聞かせてください。

大臣

  鳥獣被害防止総合対策交付金についての財務省の予算執行調査については、鳥獣被害の減少に効果的な対策を着実に実施するようにとの指摘があると受け止めております。
  農業生産を継続し、集落を維持していくためには、鳥獣対策は不可欠であり、令和7年度概算要求に向けて、同交付金の効果的な執行が確保されるよう検討してまいります。
  交付金の具体的な交付の仕方については、今後検討していくことになりますが、鳥獣被害対策の効果を上げていくことは重要であると考えており、各市町村において、被害減少につながる効果的な取組への見直しが着実に進むような方策を検討していきたいと考えています。
  令和2年にも同様の御指摘を受けていますが、それぞれの現場現場でチェックすることと、高齢化が非常に進んでおり、チェックがなかなか思うように任せられないところもあったのかと思いますが、それぞれの地域でチェックをしっかり行い、効果的な見直しが着実に進むようにしていきたいと思います。

記者

  先週末、岸田首相が山梨県の農業施設を視察された後、スマート農業の普及・促進に向けた支援制度の創設の方針を示されたと報じられていますが、受け止めと対応を教えてください。

大臣

  先週末の29日、私も岸田総理に随行し、山梨県内のアグリサイトを訪問し、スマート農業の取組を視察しました。
  その際、岸田総理は、「スマート農業法に基づく、新たな支援措置の創設・拡充を具体化していきたい」、「同時に、環境との調和、こうした取組を進めるため、来年度予算より十分なインセンティブ措置を講ずる、新たな交付金の創設を考えていく、こうした検討を加速していきたい」と発言され、スマート農業と環境対策について、それぞれ発言されたと承知しています。
  したがって、これまでスマート農業の促進と環境対策について、農水省としてお示ししていた今後の施策の方向性について、岸田総理から再度ご発言いただいたものと理解しています。今後とも、農業者の方々が、安心して農業に取り組むことができるよう、予算要求に向けて検討してまいります。

記者

  今年3年ぶりに政府間交渉が妥結したロシア水域でのさけ・ますの曳き網漁の試験操業について、当初は6月半ばにも出漁できる見込みでしたが、半月ほどずれ込んで昨日ようやく根室から出漁できました。水産庁によると、ロシア側に書類の不備を指摘され、書類が揃っていないことで沖に出られなかったということですが、当初予定より半月ほど漁期が短くなったことで、魚種が変わってしまうなどの影響も想定されます。今回の経緯についての見解と、もともと採算性を調べるための試験操業で、出漁の遅れによる影響についての考えをお願いします。

大臣

  本年のロシア200海里水域におけるさけ・ます曳き網漁の試験操業については、昨日(7月1日)の昼頃に出漁したと承知しています。出漁に至るための手続きに時間を要したと聞いていますが、過去にも7月に出漁した年はあります。
  本試験操業によって、曳き網漁法の漁獲効率の検証や、さけ・ます類の魚種組成及び分布状況の把握等の成果が挙がることを期待しています。
  過去においては、2016年と2020年に(出漁が)7月14日と、7月7日ということもありましたが、しっかりと成果が挙がることを期待しています。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、大臣会見を終了します。

以上

 

発信元サイトへ