農林水産省・新着情報

プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年8月)について

令和6年7月31日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年8月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和6年8月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要

令和6年8月は、高値傾向が続いていたにんじん、ばれいしょ、たまねぎについて、北海道産の出荷が増加し、月後半にかけ、平年並みの価格に落ち着く見込みです。

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

塩もみキャベツのツナ和え レタスチャーハン
塩キャベツのツナ和え レタスチャーハン

また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)

3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和5年
8月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 8月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 北海道(60%)
青森(29%)
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
にんじん 北海道(93%)
青森県産中心の出荷から、北海道産中心の出荷へと切り替わる。
北海道産の生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
はくさい 長野(97%)
長野県産は、6月の多雨による歩留まりの低下に加え、7月の高温の影響による生育の停滞がみられ、8月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
キャベツ 群馬(79%)
岩手(14%)
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ほうれんそう 群馬(38%)
栃木(36%)
主産地において、7月の高温、天候不順により生育不良がみられ、8月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ねぎ 茨城(25%)
秋田(18%)
北海道(15%)
青森(12%)

主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。 平年並みで推移
レタス 長野(87%)
群馬(12%)
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
きゅうり 福島(45%)
岩手(20%)
秋田(11%)
福島県産は定植時の低温及び7月の高温、曇天により、8月の出荷数量は平年を下回る見込み。岩手県産は7月の気温高により生育が前進し、切り上がりが早くなる見込み。秋田県産は天候不順により生育不良がみられる。
全体として、8月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
なす 群馬(40%)
栃木(26%)
茨城(21%)
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
トマト 北海道(25%)
福島(19%)
青森(12%)
群馬(11%)
主産地において、高温による病虫害、花落ち等がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。
全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ピーマン 岩手(44%)
茨城(20%)
福島(15%)
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ばれいしょ 北海道(90%) 静岡県産・茨城県産中心から、北海道産中心の出荷へと切り替わる。
北海道産は干ばつ傾向ではあるものの、生育に大きな影響は見受けられない。
前段産地の残量が少ないことも踏まえ、8月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、8月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈8月前半〉
平年を上回って推移

〈8月後半〉
平年並みで推移

さといも 千葉(83%)
宮崎(11%)
鹿児島県産・宮崎県産中心から、千葉県産中心の出荷へと切り替わる。
主産地において、生育は順調であり、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
たまねぎ 北海道(72%)
兵庫(16%)
兵庫県産・佐賀県産中心の出荷から、北海道産中心の出荷へと切り替わる。
兵庫県産の生育は順調であり、収穫及び貯蔵が完了。北海道産の生育も順調。
全体として、8月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ブロッコリー 北海道(75%)
長野(19%)
北海道産の生育は順調。長野県産は7月以降の高温の影響により歩留まりの低下が見られ、平年を下回る出荷数量となる見込み。
全体として8月の出荷量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移

注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
   しています。
   なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和6年6月の総合の指数は108.2、食料の指数も
   116.3と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの
   聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 62KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課

担当者:宮嶋、栗田、島﨑、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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