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伊藤大臣閣議後記者会見録 (令和6年7月26日(金)11:00~11:12 於:環境省第一会議室)

1.発言要旨

 本日、「大手町・丸の内・有楽町夏祭り2024『丸の内de打ち水』」に出席しますので、その御報告と、国民の皆様へ、熱中症対策について改めてのお願いでございます。この夏の熱中症予防強化キャンペーンの取組の一環として、東京のオフィス街の中心である大手町・丸の内・有楽町地区の就業者、来訪者などに参加を呼びかけ、行幸通りで一斉に打ち水を行う「大手町・丸の内・有楽町夏祭り2024『丸の内de打ち水』」に出席いたします。日本で古くから行われてきた打ち水は地面の温度を下げ、涼しさを得るという日常の工夫です。熱中症もこうした日常のちょっとした工夫で予防することができます。国民の皆様には、小まめな水分、塩分補給、帽子、日傘の使用など、熱中症予防策の行動をお願いいたします。以上です。
 

2.質疑応答

(記者)おはようございます、TBSテレビの池田です。
 今週24日に、水俣病患者連合のメンバーが前田環境保健部長らと面会し、被害者の支援や協議の継続などを要望しました。大臣としてどのような報告を受けられたでしょうか。
(大臣)7月24日水曜日、水俣病患者連合の松村会長、松崎副会長らが上京され、前田環境保健部長ら水俣病タスクフォースの職員と意見交換を行いました。
 水俣病患者連合の皆様からは、7月10日水曜日、11日木曜日に行った懇談を踏まえて、実務者レベルで意見交換を続けていくことの重要性等についての御要望をいただき、環境省としても様々な機会にお会いすることなどを通じて、信頼関係を深めていく方針であること等を説明したと聞いてございます。
 懇談の場でいただいた御意見、御要望については、1つ1つ精査し、現行の予算で対応できるかどうか、予算要求が必要かなど、早急に検討するよう、私からも事務方に指示しているところでございます。引き続き、様々な課題について、実務者レベルで関係団体の皆様と意見交換を行って、真摯に検討することで水俣病対策を前進させていきたいと考えております。
 
(記者)毎日新聞の山口と申します。
 先ほどの水俣病の関係で、いらっしゃった団体の方々が、この間の再懇談の際に、離島手当と療養手当の強化と明水園への未認定患者の入居について、再懇談の際に伊藤大臣が非常に前向きな御発言をされていたということをおっしゃっていたのですけれども、その3点について、今現在の検討の状況、あるいは大臣としてどのような指示を出しているかというのを改めて御確認できますでしょうか。
(大臣)具体的な課題について、どこまでということはこの場で申し上げづらいのですけれども、私の基本方針として、職員の皆さんには100のできない理由を考える暇があったら、1つのできる方向を見つけるという方針のもとに進めております。
 
(記者)NHKの林と申します。
 今おっしゃっていただいた、水俣病の実務者協議についてなんですけれども、まさに様々な議題がこれから出てくると思うんですが、こうした対策を行政が進める際は、ただ進めているというだけではどうしても流れてしまうことが多いと思うんですけれども、そういうためにはいつまでにこういうことをするということ、実現可能かは別として、そういうスケジュール感を示すことというのが重要だと思うんですが、大臣としてはそういったことというのは、現時点でどういうふうにお考えでしょうか。
(大臣)大きく言えば、現行の予算、あるいは制度を活用してできることは、今年度中にやるということだと思います。そして現行の予算、あるいは制度でできないものは、概算要求も含めて予算を獲得して行うというスケジュール感になる。それは結局来年の4月1日以降に実行できるというスケジュール感になると思います。
(記者)予算の問題もあると思うんですけれども、様々な要望があったことについては、少なくとも年度中に一定の進捗を示すというような、そういうお考えということでしょうか。
(大臣)今申し上げたことのように、現行の予算と制度でできるものは、今年度中にやりたいと思っております。もちろんその中でもできるものとできないものがあると思いますけれども、できるものはやりたいと思います。
 
(記者)熊日の髙宗です。
 今のお話、もう一回確認なんですけども、先ほど毎日新聞の山口さんが言ったように、離島手当の増額とか療養手当の話、あと明水園の話がありましたけども、こういったものも現行の制度で可能なものだったり、現行予算で可能なものがもしあれば、本年度中に方針を固めたいということでよろしいんですよね。
(大臣)もし現行の予算で可能なものがあれば、ですね。これは精査しないと、今年度でできるとか、予算要求が通って初めてできるということは言えないですけど。
(記者)はい、ありがとうございます。
 
(記者)エネルギージャーナル社の清水です。
 ちょっと1点変わって、例の次期アメリカ大統領、外交に精通されている大臣だから伺いますけども、民主党のハリス副大統領がバイデン氏の後を受けていくと。伺いたいのは地球温暖化対策、特に今度のNDC。設定では、やっぱりアメリカと中国がどこまでその積極的な目標を打ち出して削減目標を出してくるかだろうと思うんですね。そういう意味で、やっぱり次期アメリカ大統領について、「もしトラ」も含めて、温暖化、今後の国際的な交渉にどういう影響をもたらすか、まずその御認識を伺いたいです。
(大臣)外国の、特にアメリカの大統領選の行方についてはコメントを差し控えたいと思います。どなたが大統領になられても、日本としては、今、日本が進めている環境政策、そしてまた、日本がある意味で先導している世界の環境政策が揺るがないように、大統領になった方と、あるいはその大統領の下で、任命された環境担当の閣僚と相談したいというふうに思っております。
(記者)それで、仮にその「もしトラ」という仮定の話で恐縮なんですが、米国がパリ協定や何かを脱退するとかね、あるいは、これまでの温暖化対策を大きく軌道修正する可能性があるという具合に指摘されていますけども、そういう際の日本側の国際的なリーダーシップの発揮の仕方において、どういう対応が必要だという具合に考えておられますか。
(大臣)今申し上げたことの繰り返しになって恐縮ですけれども、どなたが大統領になられても、日本は日本のスタンスで日本の環境政策を進めるとともに、世界の環境政策が進むように先導的な役割を果たしてまいりたいと思います。外国の大統領がどういうふうになるかという仮定の上に立っての、御質問に対しては具体的にはお答えしかねるということでございます。
 
(記者)環境新聞の小峰です。
 伊藤大臣が冒頭おっしゃっていた『丸の内de打ち水』、伊藤大臣が御出席ということですけども、多分小池百合子都知事も多分来ると思います、私の知り得た情報では。今まで伊藤大臣、小池百合子さんとは、かつてお会いになったことはありますでしょうか。
(大臣)実は小池さんがまだニュースキャスターになる前からお会いしております。ある有名な政治評論家の助手だったんですね。そのとき、ある勉強会があって、若い頃の小池さんに会ったのが、多分四十二、三年前でしょうかね。そこからいろんな形で(お会いしています)。小池知事はかつて自民党の総務会長でもありましたので、そのときもお会いしているし、多分10回くらいはお会いしていると思います。
(記者)小池百合子都知事は、環境大臣もやって、御承知のとおり、ノーネクタイのクールビズも主導した人ですけれども、今回そしてまた都知事選で圧勝しました。今回打ち水をする前にもちょっとお話しすると思いますけど、当選された小池百合子さんに、伊藤大臣のほうから、どんなお話をするんでしょうか。
(大臣)私は環境大臣ですから、環境政策を都と連携してしっかりやっていくということと、それから今申し上げたように、ある意味では昔から知っておりますので、機会があれば、そういう昔話もできたらなとは考えています。それほど時間が今日あるかどうかは分かりません。
(記者)都知事選で受かったことについては何か。
(大臣)もちろんお祝いを申し上げたいと思います。
 

会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=_ONaxmbakD4

(以上)

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