首相官邸・新着情報

(千葉県佐倉市の商店街での物価高の現状及び自然環境をいかした保育に取り組む幼稚園の視察について、また今回の所管及び秋の経済対策にどういかすか)

 まず本日は、地域ならではの商店街振興に取り組んでいる佐倉城下町商店会を視察させていただきました。そして、皆さんから話も伺わせていただきました。日本経済の状況が変化の兆しが見えつつあると感じていますが、多くの地方において、人口減少や物価高の大きな課題を抱えています。こうした中で、本日訪問した佐倉城下町商店会では、地方都市又は城下町ならではの特色をいかした取組を進めておられる、こうした姿を拝見させていただきました。そして、その中で、地域の人口減少が進む中で、地域の観光振興と一体となった観光客の誘致ですとか、あるいは物価高を乗り越える消費喚起策の重要性の指摘もありました。また、技術伝承のための後継者や人手不足、こうした課題、また、その中で、女性活躍の重要性、こういった指摘もありました。さらには、若い世代を巻き込んだ町おこし、地域の関係者が一体となった地域の文化や歴史をいかしたビジョンの重要性、こうしたお話もお伺いすることができました。
 政府としては、消費者のニーズ、様々なニーズに寄り添った商店街のビジョン作りですとか消費喚起の取組、さらには地域の資源をいかした観光客を誘客する、こうした取組をしっかりと支援していかなければならないと考えていますが、その中で御指摘の物価高の話ですが、地域経済において、エネルギー価格高騰、あるいは物価高をまず当面乗り越えていかなければなりません。そのために、既に重点支援地方交付金の措置を行っているところではありますが、物価高等への対応について、秋に策定することを目指しています経済対策の一環として、この第二弾の対策の中に、是非こういった対応を検討してまいりたいと考えています。
 そして、ここ千成幼稚園において、質の高い幼児教育について、様々な具体的な例について見させていただきました。自然豊かな里山の森でいきいきと遊ぶこどもたちの姿、また、子供たちと高齢者の皆さんのふれあい、交流の様子を拝見いたしました。今日は8月1日ですが、夏休みの真っ最中、一昔前であるならば、この時期に幼稚園において、元気に多くの子供たちが遊んでいる姿を見ることはなかったわけですが、その後、認定こども園制度を創設するなどを始め、幼児教育・保育の量の強化を図ってきました。こうした取組の成果を、こうした姿の中にも見ることができると感じました。さらには、幼児教育・保育においては、量の拡大もちろん大事でありますが、これが質の向上が重要であると、これは言うまでもありません。この質の部分については、今、政府として76年ぶりに配置改善に取り組んでいるところですが、それに加えて、自治体における幼児教育センターの設置などを通じた、地域における幼児教育推進体制作りの支援、あるいは一時預かり保育の環境の充実にも取り組んでいかなければならないと考えています。幼児教育を巡る様々な課題についても思いを巡らす、考えさせられる、こうした有意義な視察であったと振り返っています。以上です。

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