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土屋復興大臣記者会見録[令和6年8月2日]

令和6年8月2日(金)11:00~11:09 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 1点目、本日、要望活動のため門馬南相馬市長及び平田南相馬市議会議長が来訪され、意見交換を行います。

 詳細については、事務方にお問合せください。

 2点目は、来週、8月7日、福島県田村市及び浪江町を訪問いたします。田村市ではホップジャパンを訪問し、浪江町ではNPO法人Jin及び、かもめミライ水産を訪問いたします。

 詳細については、事務方にお問合せください。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)今日、予算の執行状況と岩手県の関連で大きく2点お尋ねいたします。

 執行状況について先日発表いただきまして、約18%が未執行のままだったというところで、例年、事業に時間が思ったよりかかったりですだとか、思ったより事業費がかからなかったとか、そういうような事情があるのは理解はしているんですが、復興のための予算が十分に事情があるとはいえ使われてないような状況というところで、大臣の所感をいただければと思います。

(答)復興関係予算は、被災地の一日も早い復旧・復興に向けて、被災自治体が予算面の不安なく事業を執行できるよう、十二分に予算を確保した上で執行に当たっているところでございます。

 そんな中で、現場での執行に当たっては、関係者との調整などに思いのほか時間を要することもあったり、結果として年度内に執行できなかったり、繰越しや不用が発生している状況もございます。

 しかしながら、支出済歳出率は81.7%と2年連続で8割を超えておりまして、過去2番目に高い水準となっており、しっかりと復興事業を執行されているという認識を持っております。

 引き続き、復興庁予算の適切な計上、効率的かつ適正な執行に努め、現場主義に徹して被災地の皆様に寄り添いながら被災地の復興に全力で取り組んでまいりたいと考えております。

(問)ありがとうございます。

 あわせて、岩手県の関係でお尋ねいたします。

 先日、岩手県知事が大臣に要望活動にいらっしゃいまして、そのときのやり取りといいますか、大臣はどういったような御返答をされたかというところについてお願いいたします。

(答)今お話のように、7月26日に岩手県の達増知事と岩手三陸連携会議議長の渕上大船渡市長及び岩手県漁業協同組合連合会の山崎会長が来訪されました。

 科学的根拠に基づく情報発信、それから安全対策と風評対策の実施、風評に負けない強い水産業の実現に向けた取組、中国等の禁輸措置対応などについての要望がありまして、意見交換をさせていただきました。

 特にALPS処理水の海洋放出の安全性について、かなり皆様からお話がありまして、科学的根拠に基づく正確な情報を国内外に発信し続けているところなのですけれども、政府として引き続き風評対策や地域の魅力発信に取り組んでいくことをお伝えいたしました。

 それから、中国等による日本産水産物等の輸入停止については、政府として即時撤廃を働きかけており、今後も根気強く取り組んでいくこと。これは、政府一体として働きかけをしていくということを伝えたところでございます。

 それから、この件に関しましては、今、中国が一番問題になっておりますけれども、関係省庁が連携して輸出先の多角化、これが重要だと思いますけれども、それと国内消費拡大を支援していく、これを引き続き行っていくこととしておりまして、私自身も先般、タイとベトナムを訪れて三陸・常磐ものなど被災3県の魅力をPRしたところでございますけれども、私ばかりではなくて全大臣がそれぞれの立場で、これを引き続き頑張って進めていくということをお伝えいたしました。

(問)ありがとうございます。

 もう一点、先日、大臣、岩手県のほうを訪問されていると思うんですけれども、その際、三陸鉄道なんかを御覧になられて、直接的には国交省の所管になるかとは思うんですけれども、いわゆる鉄道のインフラの復旧・復興というのは各災害でも大きなテーマになっておりまして、そういうところを絡めて大臣の御所感をいただければと思います。

(答)三陸鉄道へ今回乗車しましたが、震災学習列車として運行しているということをお伺いし、是非その体験をしてみたいということでお邪魔したのが一番の目的でございました。

 当日、久慈駅から田野畑駅まで約1時間ですけれども、ガイドの方に御説明いただき、震災の記憶と教訓を後世に伝承していくことが重要であることを改めて認識したところでございます。

 若い三陸鉄道の社員さんが震災の記憶と教訓を後世へ伝える。彼女も被災された経験がありまして、非常にはきはきとして、いろいろなことを説明していただいて、乗車してとてもよかったなと思いました。

 お話を聞くと、例えば子供たちの学習として、これを使ったりしているところもあるということでございまして、これは常に運行しているわけではなくて、希望があれば運行されるらしいのですけれども、観光という意味でもいろんな方に利用していただけるのかなと思いました。またインバウンドも最近は非常に、こういうものに興味を持っているということなので、観光業界等と協力しながら、大いに利用するといいのかなというのを感じて帰ってまいりました。

 それから、私自身、岩手を今まで訪問してきた中で、海岸地域の市町村を回るのとはまた別に、列車から、ちょっと高い目線から被災地を眺めることができたのは非常に有意義でした。この鉄道の高さまで津波が来たんだなというのを肌で実感することができまして、そういう意味では震災を後世へ伝えるのに非常にインパクトのある鉄道なのかなと感じました。

 三陸鉄道だけではなくて、地方鉄道は大変苦しい状況が日本全国で続いておりますけれども、インバウンドのお客さんが相当日本に来ておりますので、そういう意味では、うまく仕掛けをして宣伝をしていくと、そこら辺でも収益を上げられるかなというのを感じて帰ってきたところでございます。

(問)ありがとうございます。

(答)どうもありがとうございます。

(以 上)

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