１．背景
　J－クレジット制度におけるプロジェクト登録からクレジット取引までの各段階における手続は、人手の少ない中小企業や家庭にとって、コストと時間がかかる上、自らの削減活動ではクレジット発行量が小さいため単独で参加することが難しいという課題があります。こうした課題の解消に向けて、地球温暖化対策計画（令和３年 10 月 22 日閣議決定）では、利便性確保のためのデジタル化推進を行うことが記載されています。
　環境省では、令和２年度以降ブロックチェーンを活用した J-クレジットのデジタル化の検討を行ってきました。これまでの検討を踏まえ、令和５年度では、MRV支援システムを用いたクレジット発行の検討及び実証を行い、第 34 回Ｊ－クレジット制度運営委員会にて制度文書の改定を行ったところです。
　令和６年度には、引き続き太陽光発電方法論を対象に、ブロックチェーンシステムを活用した支援システムの実運用の開始を目指し、J－クレジット MRV 支援システム運営事業者の募集を行いました。

２. 採択について 
　｢令和６年度Ｊ－クレジット制度における MRV 支援システムの実装支援等委託業務｣において令和６年７月４日から同年７月 25 日までの期間にて J－クレジット MRV 支援システム運営事業者を公募しました。
　応募のあった提案のうち、ブロックチェーンを活用した MRV 支援の実績、継続的な MRV 支援システム運用の意思、登録簿システムの仕様に合わせたシステム設計の可否、J-クレジット制度に関する知見などの観点から総合的に審査の上、次の５社を採択しました。

　採択結果
　・ 株式会社エナリス
　・ 富士通株式会社
　・ 株式会社 IHI
　・ 日本電気株式会社
　・ 株式会社日立製作所

　本件に関するお問合せ先：
　○　Ｊ－クレジット制度
　　　「令和６年度Ｊ－クレジット制度における MRV 支援システムの実装支援等委託業務」公募担当
　　　E-Mail：jcre-dmrv@tohmatsu.co.jp
　　　　　　　jcredit@env.go.jp
　　＊ 御質問はメールにてお願いいたします。