環境省・新着情報

2024年08月07日

第2回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)でのJCM利活用促進に関する国際会合を開催しました

<経済産業省同時発表>

 環境省は、経済産業省との共催により、2024年8月6日及び7日に、「第2回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)でのJCM利活用促進に関する国際会合」(AZEC・JCM国際会合)を開催しました。同会合には、AZECパートナー国の政府関係者が参加し、AZECパートナー国における今後のJCM利活用促進や炭素市場の構築に向けて、活発な議論を行いました。

1. AZEC・JCM国際会合について

(1) 日本国政府は、優れた脱炭素技術、製品、システム、サービス、インフラ等の普及等を通じて実現した途上国等の温室効果ガス排出削減・吸収について、日本の貢献を定量的に評価するとともに、日本の削減目標の達成に活用する、二国間クレジット制度(Joint Crediting Mechanism; JCM)を推進しています。
 
(2) 昨年9月に東京都内で開催された第1回AZEC・JCM国際会合では、AZECパートナー国のエネルギー関係省庁と環境関係省庁の政策担当者が対面及びオンラインで参加し、JCM進捗状況、各国における炭素市場の整備状況やエネルギー政策等について、情報交換及び意見交換を行いました。
 
(3) 昨年12月に開催されたAZEC首脳会合の共同声明において、JCMを含む協力モデルを通じた、質の高い炭素市場およびクレジット制度の推進及び実施の重要性が認識されました。また、今年3月に開催された第2回アジア・ゼロエミッション共同体高級実務者会合(AZEC SOM)では、第1回AZEC・JCM国際会合の概要が報告されると共に、会合での議論内容を纏めた報告書が各国参加者へ共有されました。
 
(4) 今回の第2回AZEC・JCM国際会合は、AZECパートナー国内での産業界の脱炭素化に資するため、JCM利活用促進と炭素市場の構築に向けた継続的な取組として開催したものです。

2. 会合のポイント

(1) 第2回AZEC・JCM国際会合は、2024年8月6日及び7日に、経済産業省との共催により、東京都内にて開催され、AZECパートナー国(オーストラリア連邦、ブルネイ・ダルサラーム国、カンボジア王国、インドネシア共和国、ラオス人民民主主義共和国、マレーシア、フィリピン共和国、シンガポール共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国)のエネルギー関係省庁と環境関係省庁の政策担当者が対面及びオンラインで参加しました。
 
(2) 同会合では、①各国におけるエネルギー政策の動向、②JCMを含む二国間連携の取組状況※、③各国における炭素市場の整備、④AZECにおける民間企業との連携、⑤パリ協定6条の実施状況、⑥AZECパートナー国間の協力(クレジット取引活性化に向けた制度整備等)の6つのトピックについて、情報交換及び意見交換を行いました。
日本はAZECパートナー国のうち、カンボジア王国、インドネシア共和国、ラオス人民民主主義共和国、フィリピン共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国との間でJCMを構築・実施中。
 
(3) 今後もAZECにおけるJCMの利活用を推進し、AZECパートナー国との連携のもとで、アジアの脱炭素化を進めていきます。

連絡先

環境省地球環境局国際脱炭素移行推進・環境インフラ担当参事官付 JCM推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8246
参事官
行木 美弥
JCM推進企画官
百瀬 嘉則
室長補佐
髙橋 健太郎
担当
竹下 剛司

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