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土屋復興大臣記者会見録[令和6年8月7日]

令和6年8月7日(水)15:25~15:31 於)浪江町役場2階202会議室前

1.発言要旨

 皆様、改めてこんにちは。

 本日は、田村市及び浪江町を訪問いたしました。

 田村市では、株式会社ホップジャパンを視察いたしました。

 ホップジャパンでは、田村市産ホップをふんだんに使ったクラフトビールを醸造しており、ホップの栽培からビール製造、そしてホップの収穫体験やビールを楽しんでいただく6次産業化で地域に貢献することを目指していると伺いました。いろんなビールを作っていらっしゃって、本当にすごい設備で、正に地域の新しいブランドができたなあという印象でございました。

 それから、また浪江町では、NPO法人Jin及びかもめミライ水産株式会社を訪問いたしました。

 NPO法人Jinでは、震災直後に新規に始めたにもかかわらず、現在、浪江町の花卉栽培のトップランナーとして活動していることに加え、新規就農者や参入法人の研修の受入れに取り組んでいることなどを伺いました。ちょうど出荷直前の花を見せていただきまして、本当にすばらしい花を作っているなあということと、それから代表者も本当に張り切って、正に浪江町の将来の特産品として全国に売ろうという、その心意気がとても感じられましてよかったなと思います。

 それから、かもめミライ水産では、高度な水処理技術を活用した陸上養殖を行い、生食用サバの生産に取り組んでいる様子を視察いたしました。来年春に初出荷を目指しているということで、浪江町の新たな特産品となり、食の復興につながることを期待しているところでございます。

 思った以上に大きな設備の中で、サバの稚魚から、ちょうど今日見たのは10センチ、12、3センチぐらい育ったものですかね。本当に勢いよく元気に泳いでいたので、期待ができるなあという感じがしました。

 また、生食で食べる立場からすれば、やはりサバはアニサキスの問題がありますので、これが成功してくれることによって、サバを食べるということが怖い方たちでも食べられるようになるし、いろんな意味で広がりができるのかなというのを感じた次第でございます。

 それから、青背の魚というのは健康にいいわけですから、まだまだ皆さん青背の魚、苦手という方も多いんですけれども、そういう意味でもサバの養殖がもっともっと広がればなというのを思って帰ってまいりました。

 今回の訪問を通じまして、被災地の各地における特産物の創出や産品の高付加価値化といった産業再生に向けた先進的な取組を具体的に見聞きすることができて大変有意義でございました。福島の復興のエネルギーというのを強く感じました。

 引き続き現場主義を徹底して、一日も早い被災地の復興・再生に向けて私も全力で取り組んでいきたいと感じた次第でございます。

 以上でございます。

 

2.質疑応答

(問)大臣、これまでも復興状況を視察ということで、双葉郡内を中心に福島県内を回られて各地を見られておりますけれども、先進的な取組を様々御覧になったと思いますけれども、一方で課題というのもまだ山積しているというふうに思います。大臣の目から見られてこの地域、特に被災地を中心にまだどのような課題があって、そこをどう支援すべきとお考えか、お伺いします。

(答)人口の問題は、一つ大きな問題なんじゃないかと思います。人口増に向けていろんな施策をしていかなきゃならないんですけれども、その中でも特にこういう新しい事業というのはプラスに働くという思いがありまして、ここで私たちいろいろ視察している中でも、歴史があって何年も続いて業績があるというふうじゃなくて、本当にスタートを切ったところの会社が多いんですけど、そういうところがこれからも更に頑張れるというところの応援はしっかりしていかなきゃならないなと思っているところでございます。

 また、被災地によって福島県内でも大分状況が違いますので、そのところをしっかりときめ細かく見ていかないといけないなというのを強く感じています。時間がたてばたつほど、その差が出てきてはいけないなという感じがしますので、復興を始めたスタートが違うという点では、後半に始まったところを丁寧に支援していく必要があろうと考えております。

(問)ありがとうございます。重ねての質問なんですけれど2025、2024年目で第2期復興・創生期間が終わりまして、その後の財源確保ということで、各県をはじめ各市町村、様々な要望が出ていると思います。2025年度以降の財源確保、復興に向けてどのような取組が必要とお考えでしょうか。

(答)今、第2期復興・創生期間までの復興施策の、いつもお話ししている話なんですけれども、総括に関するワーキンググループでの有識者を踏まえながら具体的な検討を進めているところでございまして、案も出てきております。その案をそのまま丸のみするのではなくて、自治体からの要望も加味しながら、復興庁としてしっかりと予算を取っていくということが必要だと思いますので、必要なものは必ずやっていこうという思いでいます。

(問)ありがとうございます。

(答)どうもありがとうございました。

 

(以 上)

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