経産省・新着情報

2024年8月15日(木曜日)
10時44分~10時52分
於:本館10階記者会見室

冒頭発言

インドネシア出張

初めに私から1点申し上げます。
来週20日から22日にかけてインドネシアに出張し、AZECの閣僚会合に共同議長として参加したいと思います。
具体的には、閣僚会合において「多様な道筋によるネットゼロ」、あるいは「脱炭素・経済成長・エネルギー安全保障の同時実現」、こういったAZECの原則を再確認しつつ、各国連携のもとで、電力、運輸、産業分野の脱炭素化を促進するイニシアティブの取りまとめを主導したいと考えています。
なお、経済産業省としては、地震や台風の状況に応じて的確に対応できるよう、副大臣・政務官が陣頭指揮を執れる即応体制を構築しており、必要があれば、私も出張中でも即座に報告を受けるなど、緊張感を持って取り組んでいきたいと思っています。
私からは以上です。

質疑応答

岸田首相の自民党総裁選不出馬

Q: 昨日、岸田首相が秋の自民党総裁選への不出馬を表明されました。総理大臣の残り任期、大臣としても残りの任期を意識するような形になってきたと思われます。総理は、昨日の会見で原発の再稼働や新増設含め、GXを前向きに進めるという課題、言及、複数回あったと思います。大臣として限られた期間になりつつあるような形ではありますが、改めてどのように取り組みたいか、首相の発言への受け止めも含めてお聞かせ願えればと思っています。

A:まず、昨日の会見の私の受け止めですけれども、総理は自民党に対する厳しい国民の声に大いなる危機感を感じて、トップとして最も厳しい決断をされたのだと思います。そして、自民党改革のボールは我々ひとりひとりの自民党議員に投げられたのではないかと感じています。
私は約8ヶ月間、経済産業大臣として職務を果たしてまいりましたが、総理は経済政策において様々な成果を出されてきたと思っています。国内投資は2年前から拡大が続いて100兆円を超えました。賃金も今年の賃上げ率は直近の集計で5.10%と昨年を大きく上回る高水準となりました。また、本日公表された名目GDPは初めて600兆円を上回りました。こうした事実は大いに評価されてもいいのではないかと思います。
物価の問題はありますけれども、日本経済に30年ぶりの「潮目の変化」を起こしたことは歴史的なことだと思います。まさにこれからが正念場ではありますけれども。
また、アメリカもEUも中国も自国産業ファーストのもとで、かつては考えられなかったような巨額の政府資金を個別の産業に投入するような、いわば産業政策そのものも国際競争が問われるような時代を迎えています。
総理のリーダーシップのもとで、我が国も怯むことなくGX・エネルギーの分野や半導体などのDXの分野で思い切った手を打って、日本の産業界に「挑戦」の2文字をよみがえらせたのは、私は時代を画するものだと思っています。
加えて私の着任前でありますが、原子力について次世代革新炉の開発・建設という御判断ですとか、ALPS処理水の海洋放出の実施など、非常に難しい課題に対して、総理にはリーダーシップを発揮していただいたと思っています。
岸田内閣もあと1か月少々の現状におきまして申し上げるのもなんですが、これらの路線は絶対に引き継がれなければならないと私は思っております。

自民党総裁選

Q: 今の質問に関連してなのですけれども、現役の閣僚の中からも総裁選への出馬を検討していると取りざたされている人もいます。
そこで、ずばりお聞きしますが、齋藤大臣も総裁選への出馬を検討する考えはございますか。

A:昨日から今朝にかけまして、私のところに「総裁選に出るべきだ」「出てほしい」「あなたしかいない」みたいな連絡が数多く寄せられました。それらの声はいいかげんな気持ちではなくて、切実な思いのもとで発せられているなと私も感じるところがあります。今はそういう声を真剣にお聞きしていかなくてはいけないのかなと思い始めているところであります。

Q:関連して、今まさにそういう声がいろいろ届いているということなのですけれども、昨日、小渕選対委員長は老壮青、女性、多くの方が手を挙げてという言い方をなされました。
大臣自身のことは今御発言いただいたと思うのですが、どんな方が出馬してどんな総裁選になるといいと、全体としてどう大臣はお考えでしょうか。

A:かねがね私は申し上げているのですけれども、私は今回の総裁選は自民党にとっての剣が峰になるのではないかと、つまり自民党が変わりそうなのか、もう一回任せようと思っていただけるのか、あるいは、やはり変わらないんだと思われるのか、今度の総裁選はその分かれ道になるのではないかと思っています。
このことは総裁選に出る方だけではなくて、自民党の議員ひとりひとりに突きつけられている刃なのではないかと思っています。人に言われて決めるのではなくて、自分の頭で、胸で、今この局面で日本にとって誰を総理、総裁にするべきなのか、脳漿を絞ってひとりひとりが答えを出していくしかないのではないかと思っています。
自民党が変わるには、まず総裁選が変わらなくてはならないのではないかと、そういう総裁選にしなくてはいけないと思っております。

Q:先程の質問に関係してなのですが、総裁選に出てほしいというようなお声が出ているという話でしたが、どういった方々から出ているのかというのを具体的にお答えいただければと思います。支援者なのか、議員の同僚なのか、お願いいたします。

A:いろいろな分野の方々からです。

以上

最終更新日:2024年8月15日

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