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2024年8月21日

【2024年8月29日更新】一部本文、関連資料及び関連リンクを差し替えました。
齋藤経済産業大臣は、2024年8月20日(火曜日)から8月21日(水曜日)にかけて、インドネシア共和国のジャカルタを訪問し、第2回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)閣僚会合に出席しました。また、各国閣僚や関係者と脱炭素化に向けた協力等について意見交換を行うとともに、アジア・ゼロエミッションセンター立ち上げ式、MOUセレモニーに参加しました。

1.アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)第2回閣僚会合

全AZECパートナー11カ国、国際機関の出席を得て、第2回AZEC閣僚会合が開催されました。日本からは、齋藤経済産業大臣、八木環境副大臣、山田AZEC担当大使が出席しました。
齋藤経済産業大臣は、AZECの活動方針について報告し、八木環境副大臣からは、環境省の取組について報告しました。
各国政府及び国際機関の参加者からは、ネットゼロの実現に向け、各国の事情に応じた多様な道筋の重要性やエネルギー移行の政策、電力部門、運輸部門、産業部門における脱炭素化等の取組について発言がありました。
さらに、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)からは、アジア・ゼロエミッションセンターの今後の取組が紹介され、AZECアドボカシーグループによる政策提言書の議長への手交と報告が行われました。
会合の成果として、共同声明が採択され、「多様な道筋によるネットゼロ」や「脱炭素・経済成長・エネルギー安全保障の同時実現」といったAZECの原則を再確認するとともに、今後10年を見据えた電力、運輸、産業部門の脱炭素化を促進する分野別イニシアティブに合意しました。

2.アジア・ゼロエミッションセンター立ち上げ式

8月21日に東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)において設立されたアジア・ゼロエミッションセンターの立ち上げ式が執り行われ、ERIAやAZECにおけるアジア・ゼロエミッションセンターの活動について報告し、参加閣僚間で確認しました。

3.MOUセレモニー

2023年12月に開催されたAZEC首脳会合以降、本会合に向けて、AZECパートナー国の関係機関との間で新たに締結された約70件のMOUを確認し公表しました。また、経済産業省として、シンガポール貿易産業省とのCCSに関する協力覚書、アジア開発銀行(ADB)、ERIAとのトランジション・ファイナンスに関する協力覚書を締結しました。

4.二国間会談等

(1)マレーシア ラフィジ経済大臣との会談

国家エネルギー・トランジションロードマップ策定の契機となったAZECへの強い支持が示され、第3回AZEC閣僚会合を来年マレーシアで日本と協力して開催することを確認しました。また、アンモニア、CCUS、SAF等について二国間協力を進めていくことで一致しました。

(2)インドネシア アイルランガ経済担当調整大臣、ロサン投資大臣及び前田内閣官房参与との第2回AZEC Japan-Indonesia Joint Task Forceの開催

再生可能エネルギー、廃棄物発電、送配電を含む多くのプロジェクトの進捗確認を行い、その進展を歓迎しました。加えて、経済産業省とインドネシア・エネルギー鉱業省との間で包括的なエネルギー協力に関する覚書に署名しました。また、ロサン投資大臣よりAZECへの期待が寄せられ、協力してAZECの推進に取り組むことを確認しました。
日本国経済産業省及びインドネシア共和国エネルギー鉱物資源省との間の協力覚書(仮訳)PDFファイル
日本国経済産業省及びインドネシア共和国エネルギー鉱物資源省との間の協力覚書(原文)PDFファイル

(3)シンガポール タン・シーレン第二貿易産業大臣との会談

官民によるオープンイノベーション促進の重要性について一致するとともに、引き続き、協力して、AZECの推進に取り組んでいくことを確認しました。また、CCSに関する協力覚書の締結を歓迎しました。

(4)カンボジア ケオ・ラタナック鉱業エネルギー大臣との会談

再生可能エネルギー等に関連する日本企業の取組について確認し、今後も連携していくことで一致しました。また、協力してAZECの推進に取り組んで行くことを確認しました。

(5)フィリピン ロティリヤエネルギー大臣との会談

アンモニアや原子力に関する日本企業等の取組について、今後も連携して進めていくことで一致しました。また、協力してAZECの推進に取り組んでいくことを確認しました。

(6)フランキー・ウィジャヤ シナルマスグループ副会長、マイケル・ウィジャヤ シナルマス・ランドCEOとの会談

日本のスタートアップとの連携への期待、シナルマスグループによる脱炭素の取組やAZECに対する期待について意見交換を行いました。

<参考>

1.ガラディナー

各国閣僚・関係者が参加するガラディナーが行われ、齋藤大臣が冒頭に挨拶を行いました。

2.アドボカシー・グループラウンドテーブル

経団連やASEANビジネス諮問評議会のビジネスリーダーとERIAからなるAZECアドボカシー・グループのラウンドテーブルが初開催され、AZECを通じた脱炭素化に向けた政策提言書がとりまとめられ、AZEC閣僚会合に報告されました。

3.ビジネスフォーラム

200人を超えるビジネスリーダーが出席する形で、AZECビジネスフォーラムが開催されました。ASEANビジネス諮問評議会、経団連、ERIA、国際協力銀行、PLNその他の参加企業が、再生可能エネルギーの導入と火力発電所の脱炭素化、ファイナンスについて、活発に議論しました。

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