農林水産省・新着情報

プレスリリース

野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年9月)について

令和6年8月30日
農林水産省

農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和6年9月)について、主産地等からの聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.背景

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、産地の出荷判断と消費者の購買行動の最適化を促し、野菜の供給及び価格の安定に寄与することを目的として、平成23年より、主産地、卸売会社等からの聞き取りを基に、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信しています。
今回、聞き取り結果に基づく、令和6年9月の野菜の生育状況及び価格の見通しを次のとおり公表します。

2.概要

令和6年9月は、にんじん(9月前半)がお買い得の見込みです!

「野菜を食べよう」プロジェクト

農林水産省では、野菜の消費拡大を推進するため、「野菜を食べよう」プロジェクトを実施しています。
野菜はビタミンやミネラル、食物繊維等が豊富に含まれており、毎日を健康で元気に過ごすために欠かせない食材です。
皆さんもご自宅等で野菜をたっぷり使った料理をお楽しみください。
詳細は次のURLをご覧ください。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/2ibent.html

にんじんベイクドチーズケーキ キャベツロールかつ
にんじんベイクドチーズケーキ キャベツのロールかつ

また、「令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ」、「cookpad 農林水産省のキッチン」、「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」でも野菜のレシピを紹介していますので、是非ご覧ください。

令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査と野菜・果物のレシピ
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/aftercovid19/1.html

「cookpad 農林水産省のキッチン」
https://cookpad.com/kitchen/11469357(外部リンク)

「(独)農畜産業振興機構 おすすめ野菜レシピ集」
https://www.alic.go.jp/y-kanri/yagyomu03_000001_00046.html(外部リンク)

3.主要な野菜の生育、出荷及び価格の見通し

品目 主産地
( )書きは令和5年
9月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 9月の価格見通し
(平年(直近5か年平均)比)
だいこん 北海道(52%)
青森(38%)
北海道産は7月の播種時期における干ばつ、天候不順の影響に加え、高温等の影響により歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。青森県産は高温の影響により歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
にんじん 北海道(92%)
北海道産は6月から7月にかけての気温高により生育が良好であり、9月前半は平年を上回る出荷数量で推移する見込み。9月後半は8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下が発生することで、 出荷数量は平年並みとなる見込み。
全体として9月前半の出荷数量は平年を上回り、 価格は平年を下回る見込み。また、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈9月前半〉
平年を下回って推移

〈9月後半〉
平年並みで推移

はくさい 長野(98%)
長野県産は8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
キャベツ 群馬(79%)
岩手(11%)
群馬県産の生育は順調。岩手県産は8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
ほうれんそう 群馬(42%)
栃木(32%)
群馬県産の生育は順調。栃木県産は8月の高温の影響により生育不良がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ねぎ 北海道(20%)
青森(19%)
秋田(18%)

茨城県産の出荷が減少し、北海道産・青森県産・秋田県産中心の出荷へと切り替わる。
北海道産の生育は順調。青森県産、秋田県産は8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。
全体として、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
レタス 長野(85%)
群馬(11%)
主産地において、8月の高温と降雨の影響により歩留まりの低下がみられるものの、大幅な出荷数量の減少は見込まれない。9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移
きゅうり 福島(29%)
群馬(18%)
埼玉(11%)
岩手(10%)
福島県産・岩手県産に加え、群馬県産・埼玉県産の出荷が増加する。
福島県産・岩手県産は7月から8月の高温の影響等により生育不良等がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。後段産地の群馬県産・埼玉県産の生育は概ね順調。
全体として、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈9月前半〉
平年を上回って推移

〈9月後半〉
平年並みで推移

なす 群馬(38%)
栃木(23%)
茨城(22%)
群馬県産・栃木県産は7月から8月の高温の影響により、生育の遅れ、花落ち、歩留まりの低下がみられ、9月前半の出荷数量は平年並みで推移し、9月後半の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。茨城県産は、台風、豪雨の影響による歩留まりの低下等がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。
全体として、9月前半の出荷数量・価格は平年並みで推移し、9月後半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

〈9月前半〉
平年並みで推移

〈9月後半〉
平年を上回って推移

トマト 北海道(17%)
千葉(17%)
福島(16%)
群馬(11%)
北海道産・福島県産に加え、千葉県産の出荷が増加する。
北海道産・福島県産・群馬県産は7月以降の高温の影響により花落ち、生育不良がみられ、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。後段産地の千葉県産の生育は順調。 
全体として、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈9月前半〉
平年を上回って推移

〈9月後半〉
平年並みで推移

ピーマン 茨城(36%)
岩手(34%)
福島(13%)
主産地では、8月の高温の影響による花落ち、生育不良等がみられ、全体として、9月の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
ばれいしょ 北海道(99%) 北海道産は7月の干ばつの影響により小玉傾向であるものの、降雨による生育の回復を受け、9月の出荷数量は平年並みで推移する見込み。5月中旬以降、主産地における不作傾向を受け、平年を上回る価格で推移しており、価格は徐々に落ち着いてくるものの、9月は平年を上回って推移する見込み。

平年を上回って推移
さといも 千葉(67%)
埼玉(19%)
千葉県産は干ばつの影響により小玉傾向であり、9月の出荷数量は平年を下回って推移する見込み。後段産地の埼玉県産の生育は順調。
全体として、9月前半の出荷数量は平年を下回り、価格は平年を上回って推移し、9月後半の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

〈9月前半〉
平年を上回って推移

〈9月後半〉
平年並みで推移

たまねぎ 北海道(96%) 北海道産の生育は順調であり、9月の出荷数量は平年並みで推移する見込み。6月以降、主産地における不作傾向を受け、平年を上回る価格で推移しており、価格は徐々に落ち着いてくるものの、9月前半は平年を上回り、9月後半は平年並みで推移する見込み。

〈9月前半〉
平年を上回って推移

〈9月後半〉
平年並みで推移

ブロッコリー 北海道(57%)
長野(34%)
主産地において、生育は順調であり、9月の出荷数量・価格は平年並みで推移する見込み。

平年並みで推移

注:「平年並み」とは、平年(過去5か年平均)との比率が概ね90%以上、110%以下であることを示
   しています。
   なお、2020年基準消費者物価指数によると、令和6年7月の総合の指数は108.6、食料の指数も
   116.4と上昇傾向にありますが、本プレスリリースについては、主産地、卸売会社等からの
   聞き取りをもとに過去5か年平均を基準として作成しておりますこと、ご留意ください。

<添付資料>
東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 62KB)

これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

お問合せ先

農産局園芸作物課

担当者:宮嶋、栗田、島﨑、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961

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