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令和6年9月12日

文部科学省では、経済産業省と一般社団法人日本機械工業連合会、総務省、厚生労働省、農林水産省、国土交通省との共催により「ロボット大賞」を実施しています。
この度、「第11回ロボット大賞」における文部科学大臣賞の受賞者を決定しましたので発表します。
9月18日(水曜日)、「Japan Robot Week 2024」(主催:一般社団法人日本ロボット工業会、株式会社日刊工業新聞社)の会場内において、表彰式と受賞ロボット等の展示が行われます。

1.概要

「ロボット大賞」は、我が国のロボット技術の発展や社会実装を促進することを目的として、ロボットの先進的な活用や研究開発、人材育成といった様々な分野において、優れた取組を実施した企業等を表彰する制度です。
2006年度に第1回を開催し、2008年度からは隔年での開催を続け、今回が11回目の開催となります。文部科学大臣賞の表彰は、今回が5度目となります。
 

2.第11回ロボット大賞の審査結果

本年2月19日から4月12日までの募集期間に寄せられた全85件の応募の中から、第11回ロボット大賞審査特別委員会(委員長:川村貞夫 立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 機構長代理 特別招聘研究教授)等の審査により、「別紙」のとおり各賞の表彰対象を決定しました。
このうち文部科学大臣賞は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構/中央大学/国立大学法人東京農工大学/同志社大学/株式会社タカラトミー/ソニーグループ株式会社の「超小型月面探査ローバLEV-1&LEV-2」に決定しました。
 
○第11回ロボット大賞(文部科学大臣賞)
名称:超小型月面探査ローバLEV-1&LEV-2
受賞者:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構/中央大学/国立大学法人東京農工大学/同志社大学/株式会社タカラトミー/ソニーグループ株式会社

概要:
 日本初の月着陸機SLIMに搭載された超小型月面探査ローバ(LEV)が、月面で連携してミッションを遂行した。LEVシステムはLEV-Mと2台のローバ(LEV-1とLEV-2)で構成され、2024年1月、SLIM探査機の着陸直前にLEV-1とLEV-2が独立して月面に展開された。LEV-1は単一の車輪で方位制御や跳躍移動を行い、環境状態の観測を実施。LEV-2はSLIM探査機を発見し、その画像を撮影してLEV-1に送信しながら周囲を走査した。LEV-1はデータを地球へ直接送信する能力を持ち、LEV-1は世界初の跳躍移動型ロボット、LEV-2は世界最小・最軽量(質量228g)の月面探査ロボットとして、完全自律でのロボット間通信・地球へのデータ送信に成功した。

評価のポイント:
 人類の活動領域拡大に向け、月惑星探査のニーズが高まっているなかで、今回の月面探査ミッションでは、月面での自立変形・移動(跳躍)、LEV-1などの自律撮影・地球への画像送信が達成された。 また、今後、宇宙開発、月惑星探査は、民間での技術開発も期待されるなかで、小型化・コストダウンを実現した。これらの成果は、今後の月面探索につながる成果であるとともに、今後の宇宙開発、ひいては科学技術の発展に大きなインパクトを与えるものである。
 

3.表彰式および合同展示

第11回ロボット大賞の表彰式および合同展示は、「Japan Robot Week 2024」(令和6年9月18日~20日、東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)東4~6ホール)の会場内において、以下のとおり行います。
 
<表彰式>
日時:令和6年9月18日(水曜日)10時30分~12時00分
場所:東京ビッグサイト 東6ホール内 メインステージ

<受賞ロボット等の合同展示>
日時:令和6年9月18日(水曜日)~20日(金曜日) 10時00分~17時00分
場所:東京ビッグサイト 東4~6ホール内
「第11回ロボット大賞」合同展示ブース(小間番号 J-35)

(参考)
Japan Robot Week 2024
日時:令和6年9月18日(水曜日)~20日(金曜日) 10時00分~17時00分
場所:東京ビッグサイト 東4~6ホール(同時開催含む)
主催:一般社団法人日本ロボット工業会、日刊工業新聞社
URL:Japan Robot Week 2024 | 開催概要 (nikkan.co.jp)

その他の表彰位については下記を参照

お問合せ先

研究振興局 基礎・基盤研究課
担当者:葛谷、原田、中本
電話:03-5253-4111(代表)
   03-6734-4248(直通)

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