総務省・新着情報

会見発言記事
松本総務大臣閣議後記者会見の概要
令和6年9月13日

冒頭発言

  今日は、私からはございません。

質疑応答

NHKラジオ国際放送

問:
  NHKラジオ国際放送などの中国語ニュースで、中国籍の外部スタッフが、沖縄県の尖閣諸島を中国の領土などと原稿にない発言をした問題を巡って、総務省は、NHKに文書で注意する行政指導を行いました。今回、NHKに対して「注意」とする行政指導を行った理由と、今後の対応について大臣のお考えをお聞かせください。
答:
  まず、当該事案の発言でありますが、改めて、尖閣諸島が我が国固有の領土であることは、歴史的にも国際法上も明らかであると申し上げます。また、当該事案の原稿にないその他の発言も、我が国の立場とは全く相容れないものであると申し上げています。
  NHKの国際放送は、我が国に対する正しい認識を培うことにより、国際親善の増進等を図るという重要な役割を有したものでありまして、今般の事案はこうした国際放送を担う公共放送としての使命に反するものであり、遺憾であると申し上げてきたところでありますが、本件につきまして、NHKが9月10日に調査結果を公表されておられます。
  「自ら定めたNHK国際番組基準に抵触するなど、NHKが、放送法で定められた担うべき責務を果たせなかったという極めて深刻な事態となった」、「こうした事態を招いた背景には、NHKの危機意識の乏しさがあった」とし、責任の所在が示されたと承知しております。
  その上で、再発防止策として、事前収録への切り替え、国際番組基準遵守の再確認等の短期的対策の確実な実施のほか、国際放送と国内放送の編集体制の連携強化、NHKグループ全体でのリスク再点検及びルール見直し等の組織の対策を行うものとお聞きしているところであります。
  総務省といたしましては、本件は、NHKが公表された調査結果にもありましたように、番組基準に抵触するということで、番組基準の策定等を定めた放送法第5条第1項の規定に抵触すると認められることであると申し上げなければならない案件で、看過できないという視点から行政指導をさせていただいたわけであります。
  NHKにおかれては、問題を直視し、しっかり対応すべく短期的な対策に既に着手した上で、今後の再発防止策も示しておられますので、9月11日に、NHKに対して注意する行政指導を行ったところでございます。
  NHKにおかれましては、国際放送を担う公共放送としての使命を深く認識して、放送法及び番組基準などの遵守はもとより、再発防止に取り組んでいただきたいと考えております。

自民党総裁選

問:
  昨日、告示された自民党総裁選についてお伺いします。松本大臣は、上川陽子議員の推薦人となられました。上川候補を応援することとした理由と、応援することになった経緯について教えてください。また、今後、今回の総裁選について、どのようなことを期待するかも併せて教えてください。
答:
  総務大臣としての会見でございますので、各政党の選挙については、大臣としてのコメントは控えますと申し上げたいと思います。
  その上で、自民党議員としてということで申し上げますと、自民党の議員でございますが、国会に送っていただいている者としては、行動するに当たっては、日本の国のため、また、国民の皆様のために何ができるのかという視点から考えたいと思ったのですが、私自身は党に所属しているのも、自民党が信頼を回復してしっかり仕事をすることで日本国に貢献できるのではないかと考えて、自民党で仕事をさせていただいております。
  改めて、岸田総理総裁が国民の信頼を大きく損ねた課題に対して、トップとして責任を取るという形で、いわば総裁を新たに選ぶことになったわけでありますので、そういった視点も踏まえて、どのように行動させていただこうか考えてきたところでございます。
  どの候補者も本当に十分なお力を持った方であるということは申し上げたいと思いますし、議員として、個人的にもほぼすべての候補者と十分ご縁もございますが、そういった中で、上川大臣の推薦人となった経緯ということでございますが、上川大臣と私は当選同期のご縁でかねてからお話をする機会がある中で、私自身も、今、即戦力としての女性総理の可能性が最も高い方ではないかということは、何年も前から考えてまいりました。
  もちろん総理のお仕事、今、私も閣僚をさせていただいていますが、政権運営はお一人ではなく、やはりチームを作って行っていくものだと考えておりますし、そのチーム力が最終的な政権運営に問われると思いますが、総理ご自身の覚悟を持った決断力というのは必要であります。
  もう1点申し上げれば、これだけ首脳外交が非常に活発になってくる中、激動する中では、これは総理ご自身が直接携わらなければいけない。その意味では、上川陽子候補は覚悟を持った決断力と首脳外交に十分対応できる経験と能力をお持ちではないかという中で、上川候補が立候補するに当たって推薦させていただいて、立候補していただく環境のサポートをさせていただいたと認識しております。

問:
  終わります。ありがとうございました。
答:
  はい。

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