復興庁・新着情報

土屋復興大臣記者会見録[令和6年9月24日]

令和6年9月24日(火)11:00~11:08 於)復興庁 記者会見室

1.発言要旨

 9月25日10時より、風評対策タスクフォースを開催します。本タスクフォースは、復興大臣の下、関係府省庁の局長等が集まり、風評対策のうち主に情報発信について議論を行う場でございます。

 今回は、関係府省庁における風評の影響の払拭に向けた取組状況の報告と、リスクコミュニケーションの分野横断的な考え方を整理しつつ、各分野における検討を行うことを指示する予定でございます。

 会議の詳細については、事務方にお問い合わせください。以上でございます。

2.質疑応答

(問)本日、2題お尋ねいたします。まず1点、中国が全面禁止してきた日本産水産物の輸入の再開方針についてお尋ねいたします。先日、IAEAのモニタリングの下で中国などが試料採取をして、そういったことを受けて規制を段階的に緩和するということで合意が取れたということなのですが、中国への輸出再開についての所見や今後の方針などについて教えてください。

(答)9月20日に日中間の共有された認識が発表されました。その中で、日本側からはALPS処理水について追加的なモニタリングを行う用意がある旨を伝達し、一方で、中国側は日本産水産物の輸入規制措置の調整に着手し、基準に合致した日本産水産物の輸入を着実に回復させることとなったと承知しております。

 いずれにしましても、我が国の立場が科学的根拠に基づかない輸入規制措置の即時撤廃であることに変わりはなく、中国に対して、引き続き政府一丸となって強く働きかけていきたいと思っております。

 まだ時期も決まっておらず、内容的にどういう手順で行われるかも決まっていない中では、復興庁としては、引き続き風評払拭に向けて、関係省庁とも連携してALPS処理水の海洋放出の安全性等を、今までと同じく積極的に国内外に発信し続けるということが大事だと思っております。

(問)ありがとうございます。もう1題お尋ねいたします。先日、大臣が会見後におっしゃられたところで少し時間もたってしまったのですが、大臣が就任してから1年が過ぎまして、この1年間の所感及び振り返りというところをお願いいたします。

(答)改めての質問をありがとうございます。1年はあっという間に過ぎたというような思いが強いです。そして、私自身が復興大臣に就任した際に、13年前のことを振り返って、1か月後に仙台の荒浜、それから気仙沼に入ったというお話をしたと思いますが、その地域へ、またこうして大臣としてその後の状況を見ることができ、それに携わることができたということは、私自身、いい仕事をさせていただいたなと思っています。

 その中で、いろいろな地域を訪問させていただきました。まだまだ行きたい、そしていろいろな人に会いたい、いろいろな人ともお話ししたいという思いは強いのですが、その中でも1年間、できる限り多くの方とお会いしたいという思いで、頑張っているいろいろな方の応援のつもりでお邪魔したりしました。特に女性で頑張っている起業家の方とか、NPOとかお邪魔したことは、本当に復興の中に地元の方たちだけじゃなくて、いろいろなところから人が集まってきて東北の復興を応援している姿、地元の人とふれ合いながら溶け込んでいく姿は感動的だったし、こういう人たちが日本の中に大勢いるんだなというのを感じました。

 ですから今後も、こういうふうにいろいろな地域から、いろいろな目的はあると思いますが、被災地のためにもあるでしょうし、自分の人生のためにもあるでしょうし、いろいろな形で入ってきてもらえればなという思いでございます。

 それから、自分の任期の中で、特定帰還居住区域復興・再生計画の認定とか除染の開始とかありまして、それはスタートを切れてよかったと思っています。また、何といいましても、タイとかベトナムにお邪魔したときに、私たちが思っている以上にタイやベトナムの人が日本の海産物をものすごく好んで食べているということを理解して、ああ、まだまだ商圏は広がるなという思いを感じた次第でございます。

 それから、「第2期復興・創生期間以降における東日本大震災からの復興の基本方針」の3年目見直しなど、復興の取組を進めてきたところでございますが、こういうのも、やはり非常に難しい時期ではあったと思いますが、自治体の皆さんといろいろと協議しながら進められたかなと思っております。

 いずれにしても、私が就任したときに総理からも、被災者の方々に寄り添いながら進めていくことが非常に大事だということを言われましたけれども、言葉では「寄り添う」ということを簡単に一言で言いますが、本当に寄り添うというのはどういうことなのかなというのを自分に問い続けたのが、私が今までこの大臣になってからの1年でございました。

 これからも、そのことを思いながら全力で取り組んでいきたいなと思っているところでございます。

(問)ちょっと前の質問に戻るのですが、中国への輸出の再開というところで今、大臣のお話を聞いてふと思ったところなのですが、タイやベトナムで日本の食品が愛されていたというお話ですが、私も報道等で知るところ、中国でも日本産海産物はかなり需要があるような雰囲気を感じていまして、一方で、中国政府としては段階的に規制を緩和するというようなことですが、中国での日本産海産物の人気など、大臣はどのような所感を持たれていますでしょうか。

(答)私も、自分が直接行って肌で感じたわけではないのですが、中国人の方でこちらへ来ている方などから話を聞きますと、全く気にしていないと言う人も多いのです。いずれにしても、やはり国対国のことですから、きちんと科学的根拠に基づいた安全性をしっかりと我々は伝え続けるということが必要だと思います。

 また、香港へは大臣に就任する以前に行ったのですが、日本食ブームでして、ものすごく日本食のレストランが多くて、香港の一般の方の中には、日本の海産物が入ってきてほしいなという思いもあるかと思います。

 どうもありがとうございました。

(以 上)

    発信元サイトへ