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2024年9月26日

9月16日(月曜日)から20日(金曜日)にかけて、オーストリア・ウィーンにおいて国際原子力機関(IAEA)第68回総会が開催され、我が国政府代表として上坂内閣府原子力委員会委員長が出席し、一般討論演説を行いました。
経済産業省は、総会にあわせて、サイドイベント「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉と福島の復興」を主催しました。

1.第68回IAEA総会一般討論演説

総会初日の9月16日(月曜日)、我が国政府代表として出席した上坂内閣府原子力委員会委員長が一般討論演説を行いました。
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我が国政府代表は、一般討論演説において、ALPS処理水の海洋放出は、IAEAの関与の下で行われ、近隣諸国を含む各国の分析機関や国際専門家も参加するモニタリングやレビューにより、ALPS処理水の海洋放出の安全性が裏付けられていることやALPS処理水はALPSにより浄化された後、さらに海水により十分に希釈された後、放出されるため、人や環境に影響を及ぼすことはなく、ALPS処理水を汚染水と表現することは適切ではない旨説明するとともに、日本は、内外のステークホルダー、とりわけアジア太平洋及びそれを超えた地域の関係者への関与を継続・強化し、国際社会に対して、透明性の高い説明を続けていく旨述べました。また、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組も進んでおり、最難関である燃料デブリ取り出しを含む新たな段階へと進んでいくと発信しました。

2.サイドイベント

日時:9月17日(火曜日)10時から12時前
場所:IAEA本部ビル
日本側出席者:経済産業省、東京電力、原子力損害賠償・廃炉推進機構、環境省 
IAEA側出席者:原子力安全・核セキュリティ局、原子力エネルギー局

概要:東日本大震災から13年を経過し、地域の関与を得て、廃炉作業と福島復興に向けた取組が着実に進んでいます。サイドイベントは、廃炉と復興に焦点を当て、経済産業省、東京電力、原子力損害賠償・廃炉推進機構、環境省から、廃炉と福島県における復興の概観、東京電力福島第一原子力発電所における廃炉の現状、燃料デブリの取り出し、オフサイトにおける取組の進捗を発信しました。IAEAから、ALPS処理水の海洋放出に関連するIAEAの取組の紹介がなされるとともに、海洋放出されている水は汚染水ではなくALPS処理水であるとの見解が示されました。

写真1 写真2 写真3

サイドイベントの様子

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担当

資源エネルギー庁 原子力発電所事故収束対応室 調整官 植松 
担当者:早川、浦田
電話:03-3501-1511(内線 4441)
メール:bzl-hairo-syorisuitaisaku★meti.go.jp
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