農林水産省・新着情報
プレスリリース
令和6年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量の検証について
農林水産省
農林水産省は、令和6年度の輸入枠数量について、本年6月の判断を据え置くこととします。
1.バター及び脱脂粉乳等の国家貿易による輸入枠数量
バターや脱脂粉乳等の輸入は、国内需給に影響を与えないよう、独立行政法人農畜産業振興機構を通じた国家貿易が基本となります。その輸入枠については、毎年1月に翌年度全体の枠数量を示し、5月と9月を基本に増減の必要性を検証します。
2.直近の需給状況
ヨーグルト等の原料となる脱脂粉乳の需要は低迷する一方、バターの需要は業務用を中心に堅調です。そうした中、バターの安定供給に支障をきたさないよう本年6月にバターの輸入枠を拡大したこともあり、乳業・卸等の関係者からは、本年12月の最需要期迄の供給量は確保の目途が立ったとの声があります。
他方で、本年度前半(特に6・7月)の生乳生産が伸び悩んだこと等から、業界及び関係者は本年度後半及び令和7年度の生乳生産は減少していく可能性があると見ています。このため、足元では令和7年度に向けて通常以上にバター在庫を積み増す動きがあり出回り量が増えるとともに、業界及び関係者では、本年度末のバターの在庫量は令和5年度末を下回ると見通されています。ついては、今後の生乳需給動向を注視していく必要があります。
3.輸入枠数量の検証
現時点では、本年12月の最需要期迄の供給に大きな支障が生ずる又は過剰となるおそれは低いことから、令和6年度の輸入枠数量は、本年6月の判断(生乳換算で18.7万トン及びその品目別内訳)を据え置くこととします。
4.入札スケジュール
独立行政法人農畜産業振興機構は、設定した輸入枠数量を分けて、基本的にバターは毎月、脱脂粉乳は需給状況に応じて輸入入札を実施します。
5.参考
令和6年6月26日付けプレスリリース「令和6年度のバター及び脱脂粉乳の輸入枠数量について」
https://www.maff.go.jp/j/press/chikusan/c_gyunyu/240626.html
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