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伊藤大臣閣議後記者会見録 (令和6年9月10日(火)11:30~11:37 於:環境省第一会議室)

1.発言要旨

 本日、第10回能登半島地震復旧・復興支援本部に出席し、先月26日に石川県において策定された「公費解体加速化プラン」の内容、災害廃棄物の広域処理の実施状況、公共浄化槽及び個人設置型浄化槽の復旧状況などについて報告いたしました。
 災害廃棄物の広域処理については、9月4日から中部ブロック内で開始しており、今後、近畿、関東ブロックに拡充してまいります。引き続き石川県と連携し、公費解体の加速化、浄化槽の復旧など、被災地の復旧・復興を強力に支援していきます。
 次に、除去土壌の再生利用等に関するIAEA専門家会合の最終報告書の手交について御報告申し上げます。
 これまでの除去土壌の再生利用等に係る環境省の取組に対する国際的な評価及び今後の取組に関する助言を行う目的で、昨年度、除去土壌の再生利用等に関するIAEA専門家会合が開催されました。本日、午後、本会合の最終報告書をIAEAのアナ・クラーク課長から手交を受ける予定です。IAEAの方々に直接お会いして報告書の内容をお伺いし、また、今後の協力の方向性などについて意見交換をさせていただくこととしております。
 以上でございます。
 

2.質疑応答

(記者)おはようございます。テレビ朝日の屋比久です。
 2点、御質問します。
 冒頭発言と重なる部分もあるんですけれども、これまで環境省としては、IAEAに対して除去土壌の再利用に関する取組について、どのような要請をしてきたのか、その目的や狙いと併せて教えてください。
 2点目としましては、今日の最終報告書というのは、環境省の今後の取組にどのような影響を与えるものと考えているのか、この2点、お願いいたします。
(大臣)今回のIAEAの専門家会合については、環境省の最終処分、再生利用に関するこれまでの取組等に対して、技術的、社会的観点からの国際的な評価や助言をIAEAからいただくことを目的として、2022年10月に環境省からIAEAに対して専門家による検討を要請し、実施されることとなったものでございます。
 環境省としては、今後、IAEAからの報告書も踏まえ、除去土壌の再生利用、最終処分に向けた基準の策定や理解醸成の取組を着実に進めてまいりたいと、そのように考えております。
 後段の件については、(報告書の受領は)これからでございますので、報告書の内容について本日午後、IAEAの方とお会いし報告書を受け取った後に確認することとしております。今言ったことと重なりますけれども、いずれにしてもIAEAからの報告書を踏まえ、除去土壌の再生利用、最終処分に向けた基準の策定等、県外最終処分の実現に向けて取組を着実に進めてまいりたいと、そういうふうに考えております。
 
 
(記者)河北新報の古河と申します。
 冒頭発言について追加で伺いたいんですけれども、除去土壌の再生利用、福島県外での最終処分というような目標は、国民の理解の醸成というのが最重要だと思うんですけれども、IAEAの評価、最終報告書が国民の理解を得るについてはどれぐらいの位置づけ、どのように重視しているのかというのを、環境大臣のお考えを伺えればと思います。
(大臣)これからIAEAからいろいろ報告を受けますので、現時点でどれぐらいということを申し上げることは困難でございますが、繰り返しになりますけれども、この最終処分に向けた理解の醸成の取組にしっかり活かしてまいりたいと、そのように思います。
 
(記者)毎日新聞の山口です。よろしくお願いします。
 自民党の総裁選について1点お聞きしたいと思います。各候補者の出馬の会見などを見ていると、気候変動問題についての言及があまりないなというふうな印象があるんですけれども、環境省にとってだけではなく、日本社会にとっても非常に気候変動問題は大切な問題かと思うんですが、ほとんどこれまで言及されていない現状について、環境大臣としてどのように受け止められていますでしょうか。
(大臣)ここ(閣議後記者会見)は環境大臣として出席しておりまして、総裁選との関係について具体的なコメントを言うことは、避けたいと思います。
 

会見動画は以下にございます。
https://www.youtube.com/watch?v=tVoLnKEaqoQ

(以上)

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