農林水産省・新着情報

小里農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年10月8日(火曜日)9時22分~9時32分 於: 本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)石川県下への出張について
  • 総合経済対策に係る総理指示について
  • 高病原性鳥インフルエンザ対策について
  • 石川県能登地方での豪雨に係る農林水産関係被害等について

冒頭発言

大臣

  私から1点報告がございます。今週10日、先般大雨被害のあった石川県の奥能登地域に出張することにしました。改めて、大雨及び能登半島地震によりお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被害にあわれた皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。
  1月1日の能登半島地震、9月20日からの豪雨災害と、二度にわたる大きな被害を受けた被災現場の実態を直接把握し、現地からの生の声をお聴きして、被災された方々の一日でも早い生業再建に向けた取組を進めてまいります。個人としては4回目、大臣としては初めて伺います。

質疑応答

記者

  経済対策について、昨日の代表質問に施設園芸の燃油高騰対策といったお話がありましたが、改めて農業分野で何を盛り込むのか聞かせてください。

大臣

  今般の経済対策に関する石破総理からの指示では、3つの柱のうちの一つである日本経済・地方経済の施策として、食料安全保障の観点を踏まえた農林水産業の支援が明示されたところです。
  農水省としては、食料・農業・農村基本法の改正を踏まえ、食料安全保障の抜本的な強化等を図る観点から、初動5年間で農業の構造転換を集中的・計画的に推し進めていくこととしています。具体的には、農林水産業・食品分野の所得向上や、中山間地域を始めとする農山漁村の活性化に資する取組が経済対策に盛り込まれるよう、しっかりと努めてまいります。

記者

  所得向上に資する具体的な取組はこれからですか。

大臣

  はい。

記者

  鳥インフルエンザについて、先日、北海道で野鳥のハヤブサから今シーズン初の鳥インフルエンザが検出され、養鶏場等では特に変化はないということですが、鳥インフルエンザを巡っては22年-23年シーズンに非常に高い発生があり、エッグショックということも起こりました。昨シーズンは、農場の方の飼養衛生管理がしっかりなされて、発生数もかなり抑えられましたが、今シーズンにおける鳥インフルエンザ対策や考えを聞かせてください。

大臣

  (高病原性鳥インフルエンザは、)令和4年に大量発生しました。10月4日、環境省の調査において、北海道乙部町で死亡した野鳥のハヤブサから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5亜型)の検出が報告されました。今シーズン、国内で初めて確認された事例となります。渡り鳥の飛来が本格化している中で、全国各地で感染リスクは高くなっており、いつどこで発生してもおかしくない状況を迎えています。
  農水省としては、先月(9月5日)に全国会議を開催し、これまでの発生農場での疫学調査から得られた知見を共有するとともに、飼養衛生管理の更なる徹底・強化を図るよう、全国の家畜防疫関係者に呼びかけたところです。
  また、今回の野鳥における発生を受け、更なる警戒と、対策の徹底や防疫対応について改めて通知したところです。 引き続き、都道府県等と連携し、家きんにおける発生予防に努めてまいります。

記者

  能登半島に大臣として初めて視察に行かれるということで、大雨災害も激甚災害に指定されましたが、農水省として今後どういった支援を考えているのか、聞かせてください。

大臣

  今、調査を進めているところですが、石川県を含む全国13県から報告を受けており、現時点で、石川県からは、水稲や大豆などの農作物の冠水、畜舎の停電・断水のほか、農地・農業用施設が1,727箇所、林地・林道施設等が70箇所、漁港の泊地埋そくが2漁港などの被害報告を受けています。こういった大災害では日が経つにつれて状況がわかってきますが、さらに被害が広がっていくことも予測されます。しっかりと解明・実態把握に取り組んでまいります。
  これまでにMAFF-SAT(マフサット)として、延べ252名の職員を被災地に派遣するなど、支援を行ってきていますが、引き続き、現地との連携を密にし、被害状況の全容把握に努めるとともに、農林水産業の早期復旧に全力で取り組んでまいります。

報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上

 

発信元サイトへ