首相官邸・新着情報
（総理就任後初めての外遊として、ＡＳＥＡＮ（東南アジア諸国連合）との首脳会議や二国間での首脳会議において、どのような発信を行い、成果を得たいと考えているか、また、総理はアジア版ＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）の構想を持っているが、今回のＡＳＥＡＮでは各国首脳とそのことについても意見を交わす考えがあるか）
今晩、これよりＡＳＥＡＮ関係首脳会議に出席いたします。総理就任後初めての外国訪問ということになります。今回、多くの会議が行われますが、これまで築いてまいりました日本とＡＳＥＡＮとの信頼関係を一層強化したいというふうに考えております。また、内容といたしましては、ＧＸ（グリーン・トランスフォーメーション）、ＤＸ（デジタル・トランスフォーメーション）、あるいは安全保障分野での協力を更に進めてまいりたいと思っております。日本とＡＳＥＡＮは信頼のパートナーであるというふうな位置付けでありますが、それを確認し、更に強化をしたいと思っております。
また、ＡＳＥＡＮの会議でもございますが、バイの会談をいたしたいと思っております。ラオスは主催国でもございますね、韓国、中国、インド、オーストラリア、ベトナムと、多くの国からお申込みをいただいておりますが、日程の関係上、今申し上げましたように、ラオス、韓国、中国、インド、オーストラリア、ベトナムという国の首脳と二国間会談を行いたいというふうに考えておるところでございます。それぞれいろんな課題もございますが、初めてということもありますし、時間的な制約もございますので、まず知己となるということが大事だと思いますし、いくつかの課題について、「こういう課題があるね」ということを確認するということがメインになろうかなというふうに思っております。
お尋ねのアジア版ＮＡＴＯのようなものはですね、今日の党首討論で申し上げましたけれども、まだ党内でも議論が煮詰まっていないという段階でありますから、そういう議論をこちらから提起するつもりはございません。この地域の安全保障環境についての認識を一（いつ）にするということはございましょうが、私の方から、まだ自由民主党の中でも煮詰まっていない、結論が出ていない、そういうようなものを今回のＡＳＥＡＮの会議において、私の方から提起するつもりはございません。以上です。